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医療コラム

子供の歯のオレンジ色が気になる|オレンジプラークの原因・除去・予防

お子さんの歯やご自身の歯に 「オレンジ色っぽい汚れ」 がついているのを見つけて、心配になったことはありませんか?それは「オレンジプラーク」と呼ばれる細菌の塊で、放置すると 虫歯・歯肉炎・口臭 の原因になります。

本記事では、矯正治療を専門に行う しま歯ならび矯正歯科 の歯科衛生士が、オレンジプラークの正体、なぜ歯にオレンジ色がつくのか、家庭でできる予防、歯科医院での除去方法、矯正治療中の特有のリスクまで詳しくお伝えします。

歯にオレンジ色のオレンジプラークが付着した状態
オレンジプラーク:歯の根元や境目にオレンジ色〜赤褐色で現れる細菌の塊

オレンジプラークとは|歯にオレンジ色の汚れがつく正体

そもそもプラーク(歯垢)とは

プラークとは、歯の表面に付着する 細菌の集まり のことを指します。歯科で「歯垢」とも呼ばれ、お口の中の細菌が食べカスや唾液中の成分と結合し、ベタベタとした薄い膜のように歯にへばりつきます。

通常のプラークは 白っぽい、または半透明 で、肉眼ではほとんど分かりません。歯磨きの後に歯の表面をなでて、なんとなくヌルッとしているのがプラークです。

普通のプラーク(白っぽい)とオレンジプラークの違い

オレンジプラークは、プラークの中でも特に オレンジ色から赤褐色 に見える特殊なタイプです。普通のプラークと違って 肉眼ではっきり認識できる色 がついているのが大きな特徴で、子どもの前歯の根元や、歯と歯ぐきの境目によく現れます。

項目 普通のプラーク オレンジプラーク
白〜半透明 オレンジ〜赤褐色
見え方 肉眼ではほぼ分からない はっきり目立つ
主な発生場所 歯の表面全体 前歯の根元、歯と歯ぐきの境目
細菌量 一般的 通常より多い
落としやすさ 通常の歯磨きで落ちる 自宅では落ちにくいことが多い

オレンジ色を作っている原因(色素産生菌)

オレンジプラークの色は、特定の 色素産生菌(しきそさんせいきん) が作り出した色素によるものです。これらの細菌が産生する色素は、お口の中の特定の条件下で蓄積されていきます。決して「みかんを食べた」「食べ物の色」がついているわけではなく、細菌そのものが原因 なのが大きなポイントです。

なぜ歯にオレンジ色のプラークがつくのか|原因

子供に多い理由

オレンジプラークは 特に小学校低学年〜中学年のお子さん に多く見られます。理由は以下の通りです。

  • 歯磨きが未熟:細かい場所までしっかり磨けていない
  • 乳歯から永久歯への生え替わり時期:歯の形状が複雑でプラークがたまりやすい
  • 唾液の成分や口腔内環境:成長段階で個人差が出やすい
  • 甘いお菓子・ジュースの頻度:細菌が増えやすい

大人で出る場合の典型パターン

大人の方でオレンジプラークが現れる場合、以下のような要因が関係しています。

  • 慢性的な歯磨き不足
  • 唾液量の減少(口呼吸・薬の副作用・加齢)
  • ストレス
  • 喫煙
  • 矯正装置・部分入れ歯などの装着

矯正治療中はオレンジプラークが増えやすい

ワイヤー矯正中のブラケット周辺や、マウスピース矯正のアタッチメント周辺は、通常の歯ブラシでは届きにくい死角 が多数できます。さらに、マウスピース装着で唾液の自浄作用が低下するため、矯正治療中はオレンジプラークが発生・蓄積しやすい状態 になります。

矯正中の患者さまほど、装置周辺の念入りなケアと、定期的な専門ケアが必要です。

オレンジプラークを放置すると起こる4つのリスク

① 虫歯リスクの増加

オレンジプラークは大量の細菌の塊です。細菌が産生する酸 が歯のエナメル質を溶かし、虫歯のリスクが大きく上がります。特にプラークが長時間滞留する場所では、わずか数ヶ月で初期虫歯(脱灰) が始まることもあります。

▶ 脱灰(ホワイトスポット)について詳しく見る

② 歯肉炎・歯周病の発症

オレンジプラークが歯と歯ぐきの境目に蓄積すると、歯ぐきが炎症を起こします。症状は、歯ぐきの赤み・腫れ・歯磨き時の出血 から始まり、放置すると本格的な歯周病に進行します。お子さんでも歯肉炎は十分に起こり得ます。

③ 口臭の悪化

オレンジプラークは細菌の塊なので、強い口臭の原因 になります。ご家族から「お口のニオイが気になる」と指摘されたら、オレンジプラークの存在も疑ってみてください。

④ 見た目の悪化と着色の定着

オレンジプラークそのものが目立つだけでなく、時間が経つと茶褐色の頑固な着色 に変化することもあります。早期に除去しないと、見た目が悪化していきます。

オレンジプラークの除去方法

自宅でできる対処

できたばかりの軽度のオレンジプラークは、正しい歯磨きとデンタルフロス、ワンタフトブラシ を使えば自宅で取れることもあります。

  • 通常の歯ブラシで全体を磨く
  • ワンタフトブラシ で前歯の根元・歯と歯ぐきの境目をピンポイントで磨く
  • デンタルフロスで歯間の汚れを除去
  • フッ素入りの歯磨き粉で再石灰化を促す

▶ 矯正中の歯ブラシの選び方を見る

▶ 矯正治療中の歯磨きと歯磨き粉の選び方を見る

自宅で取れない場合は歯科医院でクリーニング

自宅で取れない頑固なオレンジプラークや、広範囲についてしまっている場合は、歯科医院での専門的なクリーニング(PMTC) が必要です。

  • スケーラー・超音波スケーラー で物理的に除去
  • 専用ペーストとポリッシングで歯面を滑沢に
  • フッ素塗布で再石灰化と再付着の予防

しま歯ならび矯正歯科での対応

当院は矯正治療を専門に行う医院ですが、矯正治療中の患者さまの軽度のオレンジプラークについては、定期調整時に清掃対応 いたしております(調整料に含まれており別途費用はかかりません)。

矯正装置の周りに発生したオレンジプラークも、装置調整のタイミングで一緒にケアします。範囲が広い場合や本格的なクリーニングが必要な場合は、一般歯科への通院をご案内 しています。

オレンジプラークを予防する5つのポイント

① 正しい歯磨き(3分以上+細部までブラッシング)

時間をかけるだけでなく 磨き方の質 が大切です。歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシ・デンタルフロスを必ず併用してください。特に前歯の根元と歯と歯ぐきの境目 を意識的に磨きましょう。

② 食後の口腔ケア

食後はできるだけ早めにうがい、可能なら歯磨きをしてください。外出先など歯磨きできない場合は、歯磨きシートキシリトールガム が役立ちます。

③ 食生活の見直し(砂糖の頻度を減らす)

甘いお菓子・ジュースを ダラダラと長時間摂取するのを避ける ことが重要です。「量」より「頻度」がポイント。間食の回数を減らし、決まった時間に食べる習慣を作りましょう。

④ 唾液量を増やす生活習慣

唾液には自浄作用と再石灰化作用があります。よく噛んで食事すること水分をこまめに摂ること鼻呼吸を意識する ことで唾液量を保てます。

⑤ 定期検診の重要性

3〜6ヶ月に1回の定期検診で、専門家による状態チェックと早期発見が可能です。家庭ケアだけでは予防しきれない部分を補えます。

矯正治療中のオレンジプラークについて

装置周りでオレンジプラークが増えやすい仕組み

矯正治療中は、ブラケット・ワイヤー・アタッチメントの周辺に 歯磨きが届きにくい死角 が複数生じます。さらに、マウスピース装着中は唾液の流れが阻害されるため、通常の口腔内よりオレンジプラーク発生リスクが2〜5倍 になります。

当院での定期チェックと衛生指導

当院では、月1回程度の調整通院時に お口全体の衛生状態をチェック し、必要に応じて以下を行います。

  • 装置周辺の 軽度のオレンジプラーク除去(調整料込み・無料)
  • ご家庭でのケア方法の指導
  • ワンタフトブラシ・歯間ブラシの使い方アドバイス
  • 小児矯正の患者さま:装置調整時に保護者の方への仕上げ磨き指導を実施

なお、小児クリーニングを単独では実施していません。装置調整のタイミングで一緒に対応する方針です。

矯正中に取り入れたい補助清掃用具

  • ワンタフトブラシ:ブラケット・アタッチメント周辺の死角磨き
  • 歯間ブラシ:ワイヤーと歯の間の清掃
  • デンタルフロス+フロススレッダー:歯間の汚れ除去
  • フッ素入りジェル:再石灰化を促す

オレンジプラークに関するよくある質問(FAQ)

Q. オレンジプラークは自分で取れますか?

A. できたばかりの軽度のものは、ワンタフトブラシとデンタルフロスを使った丁寧な歯磨きで取れることもあります。ただし、長期間放置したものや広範囲に広がったものは、ご自宅では難しいので歯科医院での専門クリーニングをお勧めします。

Q. 子供のオレンジプラークは虫歯のサインですか?

A. 直接の虫歯ではありませんが、虫歯リスクが高い状態 であることを示しています。放置すると数ヶ月で虫歯に進行する可能性があるため、見つけたら早めの対応をお勧めします。保護者の方の 仕上げ磨きで予防できる ので、特に小学校低学年までは仕上げ磨きを続けることを推奨しています。

Q. 矯正中はオレンジプラークができやすいですか?

A. はい、通常の2〜5倍のリスク があります。装置周辺の死角に汚れがたまりやすく、唾液の自浄作用も低下するためです。ワンタフトブラシなど補助清掃用具を必ず使ってください。

Q. オレンジプラークと茶渋などの着色の違いは?

A. オレンジプラークは 細菌の塊 で、口腔健康に直接影響します。一方、茶渋やコーヒー・タバコによる着色は 食品色素 が歯の表面に付着したもので、虫歯リスクには直結しません。

Q. クリーニング後すぐに再発します。どうすれば?

A. 再発する場合は、歯磨きの仕方・口腔内環境・生活習慣 に原因があります。歯科衛生士に 磨き残しの個別チェック を受け、ご自身の弱点に合わせた歯磨き方法をマスターするのが近道です。

Q. オレンジプラークを防ぐ歯磨き粉はありますか?

A. 特別な歯磨き粉ではなく、殺菌成分(IPMP・CPC等)入りフッ素濃度が年齢に応じて適切 なものを選んでください。ジェルタイプは細部に行き渡りやすくおすすめです。

堺市・鳳駅でオレンジプラーク・矯正中のケアのご相談なら

しま歯ならび矯正歯科 は、鳳駅徒歩1分の矯正治療専門医院です。お子さんの歯のオレンジ色が気になる、矯正中の口腔ケアに不安がある、そんな方はお気軽にご相談ください。

矯正治療中の軽度のオレンジプラークについては、調整通院時に当院でケア(追加費用なし) いたします。広範囲・本格的なクリーニングが必要な場合は、信頼できる一般歯科をご紹介しています。

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この記事の監修者

しま歯ならび矯正歯科 院長 島和弘
しま歯ならび矯正歯科
院長 島 和弘

経歴

  • 2011年3月奥羽大学歯学部卒業
  • 2018年4月東北大学病院矯正歯科 医員
  • 2018年8月日本骨代謝学会の1st Authorを受賞
  • 2018年11月日本矯正歯科学会 認定医取得
  • 2022年6月しま歯ならび矯正歯科 開院

資格・所属学会

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