ヘッダー画像

歯ならびが悪くなる原因

歯ならびが悪くなる原因|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市の矯正歯科

歯ならびが悪くなる原因

歯ならびには、あごの骨や歯の大きさ・形のバランスだけではなく、成長発育さらには体が受ける刺激などさまざまな要因が複合的に影響しています。

1. 歯の数のちがい

  1. 歯が少ない(先天性欠損)乳歯では1%程度、永久歯では3‐10%程度に歯の欠損が認められると言われています。
    下の前歯(乳歯)が癒合歯の場合、後からその部分に生えてくる永久歯が欠損する可能性があります。歯が欠損すると、すきっ歯になったり、欠損した部分に両隣の歯が傾いてきたりするので歯ならびが崩れる原因となります。
  2. 歯が多い(過剰歯)過剰歯は、生えてくるものもあればあごの中に埋まっているものもあります。過剰歯は上の前歯部に多く、歯ならびがガタガタになったり、逆に前歯がすきっ歯になったりする原因となります。

2. 歯の大きさ・形のちがい

  1. 巨大歯歯の大きさが著しく大きいもので、前歯にみられることがあります。歯ならびがガタガタになったり、出っ歯になったりする原因となります。
  2. 矮小歯歯の大きさが通常よりも小さいもので、上の前歯に多くみられます。すきっ歯の原因となることがあります。
  3. 癒合歯2つ以上の歯がくっついている状態です。下の前歯に認められる場合が多く、結合部分に溝ができるので虫歯になりやすく注意が必要です。歯ならびがガタガタになる原因になることもあります。

3. 歯の生え方のちがい

乳歯から永久歯に生え変わる時期は、永久歯のならぶ位置に乱れが起こりやすく、歯ならびがガタガタになりやすくなっています。

  1. 早期萌出それぞれの歯が生えてくる平均的な時期よりも早く生えてくる現象です。乳歯に大きな虫歯ができることで抜歯したり、生え変わりの時期より早く抜けたりすると永久歯が早く生えてきてしまう場合があります。
  2. 萌出遅延それぞれの歯が生えてくる平均的な時期よりも遅れて生えてくる現象です。生えてくるまでの間に両隣の歯が倒れてきたり、噛んでくる反対側の歯が伸びてきたりしまう場合があります。

    萌出遅延の原因

    さまざまな原因がありますが、原因を特定できないことが多くあります。

    歯の位置異常
    歯の成長する場所が本来と異なる場所であったり発育中の歯に刺激が加わった場合、歯の発育障害や生える方向に変化が生じることで萌出遅延が生じることがあります。生える方向が変化することで、隣の歯の根っこを圧迫し吸収してしまうこともあるので注意が必要です。

    乳歯の生え変わりが遅い
    通常では、乳歯の根っこが吸収されて永久歯が生えてきますが、何らかの原因で吸収が阻害されると乳歯の脱落が遅れてしまい永久歯が生えてこない、または生えてくる方向がずれてしまうことがあります。

    乳歯の早期喪失
    永久歯の成長が不十分な時期に大きな虫歯や外傷などが原因で乳歯を失うと、永久歯が生えてくる時に骨の吸収が起こりにくく、萌出遅延の原因となることがあります。また同じような理由で、乳歯のうち奥歯が早期に喪失すると両隣の歯が倒れたり移動したりして永久歯の生えるスペースが不足するため、永久歯の萌出遅延や位置異常を起こすことがあります。

    嚢胞や腫瘍の存在
    永久歯の生える方向に嚢胞や腫瘍が存在すると、萌出遅延や位置異常を起こすことがあります。

    歯肉の肥厚
    歯は歯茎を破って生えてきますので、歯茎が分厚い方は歯が生えてくるのが妨げられることがあります。

    骨性癒着(アンキローシス)
    歯に大きな力が加わるなどが原因で歯と骨の間にある歯根膜という組織が損傷すると、歯があごの骨と癒着を起こすことがあります。骨性癒着を起こすと歯が生えてくるのが阻害されてしまいます。また、通常の矯正治療では骨性癒着をしている歯を動かすことが困難になります。

  3. 異所萌出本来生えてくる位置や部位以外に歯が生えてくる状態です。
    もともと生える位置がずれている場合と生えてくるスペース不足のために生えてくる位置や方向が変化する場合とがあります。本来の歯ならびの位置の内側や外側にずれて生えてくることがあります。

4. 口腔粘膜の違い

口の中の粘膜には粘膜と歯茎をつないでいる、ひだがあり小帯といいます。小帯の付着位置や形状によって歯ならびが崩れる原因となることがあります。

  1. 上唇小帯の異常上唇と上の前歯の歯茎をつなぐひだを上唇小帯といいます。
    上唇小帯は、生まれたばかりだと前歯が生えてくる位置に近い部分に付着していますが、成長に伴ってあごの骨が大きくなり、乳歯が生えてくることによって付着部が歯茎の上の方へ移動し幅も狭くなっていきます。しかし、上唇小帯が分厚いままだったり、付着部分が前歯に近い位置のままだったりすると、永久歯が生えてくるのを妨げたり上の前歯の隙間が開いてすきっ歯の原因となったりすることがあります。
  2. 舌小帯の異常舌の裏側についているひだを舌小帯といいます。
    舌小帯は、生まれたばかりだと太く、短く、舌の先端部分に付着していることが多いのですが、舌の成長に伴って舌の裏側の方へ移動していきます。この成長過程が阻害されると、舌の動きが悪くなったり下の前歯に隙間ができたりすることがあります。舌を前の方へ出した時に、舌の先端部に凹みができる場合(ハート型に見えます。)は舌小帯の異常がある可能性があります。

5. 虫歯や歯周疾患の影響

虫歯ができると隣の歯との接触関係が崩れるため、歯ならびが乱れる原因となります。乳歯の虫歯を放置して重症化すると、永久歯が生えてくるのを邪魔してしまうこともあります。また、歯周疾患が進行すると歯を支える骨が減少するため、前歯が傾斜し出っ歯になりやすく隙間もあきやすくなります。

6. 口腔習癖

指しゃぶりや口呼吸などの癖はお口の正常な成長を阻害し、歯ならびや噛み合わせに大きな影響を及ぼします。

口腔習癖・口腔筋機能療法(MFT)について詳しくはこちら

7. 顎関節障害

顎関節への外傷などが原因で下あごの成長が抑制されると、下あごの変形により歯ならびや噛み合わせがずれたり、顔面が非対称となる可能性があります。

8. 全身的な要因

栄養障害や内分泌障害、先天異常などの全身疾患も歯ならびに影響を及ぼすことがあります。

pagetop