睡眠時無呼吸症候群とは?症状・原因・子どものいびきを堺市の矯正歯科が解説

「家族にいびきを指摘された」「しっかり寝ているはずなのに、日中眠くてたまらない」「子どもが寝ている間、呼吸が止まっているように見えて心配」――そんなお悩みはありませんか。その背景には、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)が隠れていることがあります。
この記事では、堺市・鳳駅から徒歩1分の矯正治療専門医院「しま歯ならび矯正歯科」が、睡眠時無呼吸症候群の症状・原因・検査と治療の流れ、そして見落とされがちな「子どものいびき」や歯ならび・顎の発育との関係について、詳しく解説します。ご自身やご家族の睡眠を見直すきっかけとして、ぜひ最後までお読みください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、浅く弱くなったり(低呼吸)することを繰り返す病気です。一般的には、1時間あたり5回以上の無呼吸・低呼吸があり、日中の眠気などの症状をともなう場合に診断されるとされています。
本人は眠っているため気づきにくく、家族からの「いびきがすごい」「呼吸が止まっていた」という指摘で初めて疑われるケースが少なくありません。日本では潜在的な患者さんが数百万人規模にのぼると推計する報告もあり、決してめずらしい病気ではありません。
睡眠中の無呼吸は、体に十分な酸素が行き渡らない状態を繰り返すことを意味します。睡眠の質が下がるだけでなく、心臓や血管への負担にもつながりうるため、「たかがいびき」と放置しないことが大切です。
こんな症状はありませんか?セルフチェックリスト
次のような項目に思い当たるものがないか、チェックしてみてください。
夜間のサイン
大きないびき(特に、止まったあとに「ガガッ」と再開するいびき)、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された、夜中に何度も目が覚める、息苦しさで目が覚める、寝汗が多い、夜間にトイレに何度も起きる、といったサインが挙げられます。
日中のサイン
起床時の頭痛や口の渇き、しっかり寝たはずなのに疲れが取れない、日中の強い眠気(会議中・運転中にうとうとする)、集中力や記憶力の低下、倦怠感(けんたいかん)などが代表的です。朝起きたときに口がカラカラに乾いている方は、睡眠中の口呼吸が関係していることもあります(口の乾燥については「ドライマウスとは」もご参照ください)。
複数当てはまる場合は、後述する医療機関への相談を検討しましょう。
眠気の程度を数値で知る方法も
日中の眠気の程度を客観的に知る目安として、医療現場では「エプワース眠気尺度(ESS)」という質問票がよく使われます。「座って読書をしているとき」「テレビを見ているとき」「乗り物に乗っているとき」など8つの場面ごとに、うとうとする可能性を0〜3点で自己採点し、合計点で眠気の強さを評価するものです。合計が11点以上になると日中の眠気が強い状態とされ、受診を考える目安のひとつになります。インターネット上でも質問項目を確認できますので、気になる方は一度試してみるとよいでしょう。
睡眠時無呼吸の種類~閉塞性(OSA)と中枢性~
睡眠時無呼吸には大きく2つのタイプがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中にのど(上気道)が物理的に狭くなったりふさがったりして起こるタイプで、睡眠時無呼吸の大部分を占めるとされています。いびきをともなうことが多いのが特徴です。
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は、脳から呼吸の指令がうまく出なくなることで起こるタイプで、心臓の病気などにともなって見られることがあります。頻度は閉塞性より低いとされています。
この記事では、主に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)についてお話しします。
なぜ気道が狭くなる?主な原因
閉塞性睡眠時無呼吸では、眠って筋肉がゆるんだときに、のどの空気の通り道(気道)が狭くなることが問題になります。気道が狭くなる要因には、次のようなものが挙げられます。
まず体型的な要因として、肥満によって首やのどのまわりに脂肪がつくと、気道が圧迫されやすくなります。ただし、肥満だけが原因ではありません。
次に骨格的な要因です。下顎(したあご)が小さい・後ろに下がっている、顔が細長い、上顎(うわあご)の幅が狭いといった骨格の特徴があると、舌の収まるスペースが不足し、眠ったときに舌の付け根がのど側に落ち込みやすくなるとされています。
そのほか、扁桃(へんとう)やアデノイドの肥大(特に子ども)、加齢による筋力の低下、飲酒や睡眠薬による筋肉のゆるみ、鼻づまりなども気道を狭くする要因として知られています。
日本人がなりやすいと言われる理由~骨格との関係~
「睡眠時無呼吸=太っている人の病気」というイメージがあるかもしれませんが、日本人を含む東アジアの人々は、欧米の人々と比べて顎が小さく奥行きの浅い骨格の方が多い傾向があるとされ、やせていても発症する方がめずらしくないと報告されています。
骨格はあくまで「なりやすさ」に関わる要因のひとつであり、実際の発症には肥満・加齢・生活習慣など複数の因子が重なって影響すると考えられています。「やせているから大丈夫」と思い込まず、いびきや日中の眠気などのサインがあれば、体型にかかわらず一度相談してみることをおすすめします。
女性や高齢の方にも~見逃されやすいケース~
睡眠時無呼吸は中年男性に多いとされていますが、女性や高齢の方にも見られます。女性では、ホルモンバランスが変化する更年期以降に増える傾向があると報告されており、いびきよりも「眠りが浅い」「疲れが取れない」「気分の落ち込み」といった形で症状があらわれ、見逃されやすいと言われています。高齢の方では、のどまわりの筋力低下が関わることがあります。「年のせい」「体質」と片づけず、気になるサインがあれば性別・年齢を問わず相談してみることが大切です。
なお、顎の大きさや上下の顎のバランスといった骨格は、歯ならびとも深く関わっています。骨格と歯ならびの関係は「睡眠と呼吸と歯科矯正の深い関係」の記事で詳しく解説しています。
放置するとどうなる?全身への影響
睡眠時無呼吸を放置すると、睡眠中に低酸素状態を繰り返すことで体に負担がかかり続けます。高血圧・不整脈・心筋梗塞(しんきんこうそく)・脳卒中・糖尿病などのリスク上昇との関連が報告されており、日中の強い眠気による交通事故や仕事中の事故につながるおそれも指摘されています。
また、睡眠の質の低下は、気分の落ち込みや集中力の低下など、日々の生活の質(QOL)にも影響します。「眠りが浅いだけ」と軽く考えず、思い当たる症状があれば早めに医療機関に相談することが、将来の健康を守ることにつながります。
一方で、睡眠時無呼吸は適切な治療によって症状の改善が期待できる病気でもあります。治療を始めてから「朝の目覚めがまったく違う」「日中の眠気がなくなり仕事に集中できるようになった」と感じる方も多いと言われています。怖がって受診をためらうより、「調べてみたら軽症だった」「治療で楽になった」という結果につながることも多いのです。まずは現状を知ることから始めましょう。
【比較表】大人と子どもの睡眠時無呼吸の違い
睡眠時無呼吸は大人だけの病気ではなく、子どもにも起こります。大人と子どもでは、原因やあらわれ方に違いがあります。
| 項目 | 大人 | 子ども |
|---|---|---|
| 主な原因 | 肥満・骨格・加齢・飲酒など | 扁桃・アデノイドの肥大、顎の発育、口呼吸など |
| 日中のあらわれ方 | 強い眠気・倦怠感 | 眠気だけでなく、落ち着きのなさ・集中力低下として出ることがある |
| 診断の目安 | 1時間あたり5回以上の無呼吸・低呼吸+症状(とされる) | 大人より少ない回数でも問題とされることがある |
| 主な影響 | 生活習慣病・事故リスクとの関連 | 成長・発達・学習への影響が心配される |
| 主な相談先 | 呼吸器内科・睡眠外来・耳鼻咽喉科など | 小児科・耳鼻咽喉科 |
子どものいびき・睡眠時無呼吸のサイン
「子どものいびきはかわいいもの」と思われがちですが、毎晩続く大きないびきは注意が必要なサインとされています。子どもの睡眠時無呼吸で多い原因は扁桃・アデノイドの肥大で、風邪でもないのに常にいびきをかく、呼吸が止まって見える、陥没呼吸(胸がへこむような呼吸)、寝相が極端に悪い、寝汗が多い、おねしょが続く、口を開けて寝ている、といったサインが挙げられます。
また、睡眠中の歯ぎしりが目立つお子さまもいます。子どもの歯ぎしりには成長過程で見られる生理的なものも多いのですが、睡眠の質と関わるケースもあると言われています(詳しくは「小児期の歯ぎしりについて」をご覧ください)。
気になるサインが続く場合は、まず小児科や耳鼻咽喉科に相談しましょう。
「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴
アデノイド肥大などで長期間口呼吸が続いたお子さまでは、「アデノイド顔貌(がんぼう)」と呼ばれる特徴的な顔つきの傾向が見られることがあると言われています。具体的には、いつも口が半開きになっている、面長な印象になる、上の前歯が前に出て見える、といった特徴です。もちろん顔つきだけで判断できるものではありませんが、口呼吸のサインのひとつとして知っておくと、お子さまの変化に気づきやすくなります。口呼吸が続くと、舌の位置や顎の発育を通じて歯ならびにも影響しうるため、「気になるな」と感じたら早めの相談をおすすめします。
子どもの成長・学習への影響
子どもの睡眠時無呼吸で特に心配されるのは、成長期への影響です。深い睡眠は成長ホルモンの分泌と関わっているため、睡眠の質の低下が続くと、成長や発達への影響が心配されます。
また、大人のように「眠そうにする」のではなく、落ち着きのなさ・イライラ・集中力の低下といった形であらわれることがあると報告されており、学校での様子から気づかれるケースもあります。
子どもの顎や気道は成長の途中にあります。だからこそ、気になるサインに早めに気づいて対応してあげることが大切です。お子さまの矯正治療を検討するタイミングについては「いつになる?子供の矯正の開始タイミング」の記事も参考になさってください。
歯ならび・顎の発育と気道の関係
のどの空気の通り道の広さは、顎の大きさや位置と関わっています。上顎の幅が狭い、下顎が小さい・後ろに下がっているといった骨格では、舌の収まるスペースが不足しやすく、睡眠中に気道が狭くなりやすい傾向があるとされています。
そして、舌の位置や口まわりの筋肉の使い方は、歯ならびの形成にも影響します。舌が正しい位置(上顎に軽く触れる位置)にないと、上顎の成長への刺激が不足したり、歯を外から支える頬(ほほ)の筋肉とのバランスが崩れたりすることがあると考えられています(舌の働きについては「意外と知らない舌の役割について」、筋肉と歯ならびの関係は「バクシネーターメカニズムと口呼吸」で詳しく解説しています)。
つまり、「呼吸」「舌の位置」「顎の発育」「歯ならび」は互いに関わり合っているのです。
口呼吸との悪循環に注意
鼻づまりやアデノイド肥大などで鼻呼吸がしにくいと、口で呼吸する癖がつきやすくなります。口呼吸では舌の位置が下がりやすく、顎の発育や歯ならびへの影響に加えて、のどの乾燥・いびきのかきやすさにもつながるとされています。
さらに、口呼吸で口の中が乾燥すると、むし歯や歯肉炎、口臭のリスクも高まります。口呼吸の問題点と改善のヒントは「口呼吸はなぜダメなのか」の記事で詳しく解説しています。お子さまがいつも口をポカンと開けている場合は、早めに対策を考えてあげましょう。
検査と診断の流れ(医療機関で行われること)
睡眠時無呼吸が疑われる場合、医療機関ではまず問診で症状や生活習慣を確認し、必要に応じて検査が行われます。
簡易検査は、自宅で専用の機器を装着して眠り、睡眠中の呼吸や血中酸素の状態を調べる検査です。手軽に受けられるため、最初のスクリーニングとしてよく用いられます。
精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ検査)は、医療機関に1泊して脳波・呼吸・心電図などを同時に記録する検査で、無呼吸の回数やタイプを詳しく評価できます。
検査の結果、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)などをもとに、重症度が判定されます。いずれも痛みをともなう検査ではありませんので、心配しすぎず受診してみてください。
重症度はどう分けられる?
成人の閉塞性睡眠時無呼吸では、AHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)をもとに、おおむね5〜15回未満を軽症、15〜30回未満を中等症、30回以上を重症とする分類が用いられるのが一般的です。重症度によって推奨される治療法が変わってくるため、まずは検査で現在の状態を正しく知ることが治療の第一歩になります。なお、子どもは大人と同じ基準では評価できず、より少ない回数でも問題とされることがあるため、専門の医療機関での評価が大切です。
医科での主な治療法
睡眠時無呼吸の治療は、重症度や原因に応じて医科で選択されます。代表的なものをご紹介します。
CPAP(シーパップ)療法:鼻に装着したマスクから空気を送り込み、睡眠中の気道を広げて保つ治療法です。中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸に対する標準的な治療とされ、一定の基準を満たす場合には健康保険が適用されます。
口腔内装置(マウスピース):下顎を少し前方に出した位置で保持し、気道を確保する装置です。医科の診断にもとづき、対応している歯科医院で作製されます。
外科的治療:子どもの扁桃・アデノイド肥大が原因の場合は、耳鼻咽喉科で摘出手術が検討されることがあります。
このほか、減量・禁酒・横向き寝などの生活改善が併用されることもあります。どの治療が適しているかは医師の診断によりますので、自己判断せず専門の医療機関にご相談ください。
矯正歯科の視点~上顎の幅と鼻の通り道~
矯正歯科の分野では、成長期のお子さまの上顎の幅が狭い場合に、急速拡大装置などで上顎を側方に広げる治療が行われることがあります。上顎の底は鼻の底と隣り合っているため、上顎の拡大にともなって鼻腔(びくう)の幅にも変化が生じ、鼻の通気が変化したという研究報告もあります(装置の詳細は「急速拡大装置と拡大床について」をご覧ください)。
ただし、大切なことをお伝えしておきます。矯正治療は歯ならびと咬み合わせを整えることを目的とした治療であり、睡眠時無呼吸の治療そのものではありません。気道や呼吸への影響には個人差があり、効果を約束できるものでもありません。睡眠時無呼吸の診断・治療は、あくまで医科で行われるものです。
そのうえで、「上顎の幅が狭い」「下顎が小さい」といった骨格の特徴に成長期のうちに気づき、顎の発育を見守りながら適切なタイミングで矯正治療を検討することは、歯ならびの面からも意味のあることと私たちは考えています。睡眠・呼吸と矯正の関わりについては「睡眠と呼吸と歯科矯正の深い関係」の記事でさらに詳しく解説しています。
家庭でできる工夫と生活習慣
医療機関での対応と並行して、日常生活でできる工夫もあります。大人では、適正体重の維持、就寝前の飲酒を控える、横向きで寝る工夫、規則正しい睡眠リズムなどが挙げられます。
お子さまでは、鼻呼吸の習慣づけが大切です。お口ポカンや指しゃぶりなどの癖(口腔習癖・こうくうしゅうへき)は、歯ならびや口まわりの筋肉の発達に影響することがあるため、気になる場合は早めの対応をおすすめします(「口腔習癖(吸指癖とおしゃぶり)」参照)。
また、舌や口まわりの筋肉を正しく使うトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)が役立つ場合もあります。詳しくは「矯正におけるMFTの重要性」を、生活習慣全般と歯ならびの関係は「生活習慣による歯ならびへの影響」をご覧ください。
鼻の通りと寝室環境も見直そう
鼻づまりがあると、大人も子どもも口呼吸になりやすく、いびきの一因になります。アレルギー性鼻炎や慢性的な鼻づまりがある場合は、耳鼻咽喉科での治療を受けることが鼻呼吸への近道です。就寝前の入浴で体を温める、寝室の湿度を保つ(目安50〜60%程度)、寝具のダニ・ホコリ対策をするといった工夫も、鼻の通りを助けるとされています。
また、枕の高さが合っていないと気道が圧迫されやすくなることがあります。高すぎる枕は顎を引いた姿勢になり、のどが狭くなりやすいと言われていますので、あおむけで自然に呼吸できる高さを目安に調整してみてください。規則正しい就寝・起床時間を守り、寝る直前のスマートフォンやカフェインを控えることも、睡眠の質を高める基本として大切です。
何科を受診すればいい?受診の目安
大人の場合は、呼吸器内科・睡眠外来・耳鼻咽喉科・循環器内科などが相談先になります。「睡眠時無呼吸 外来」で検索すると、検査に対応した医療機関が見つかりやすいでしょう。
お子さまの場合は、まず小児科または耳鼻咽喉科にご相談ください。扁桃・アデノイドの状態を含めて診てもらえます。
受診の目安としては、毎晩続く大きないびき、呼吸が止まっていると指摘された、日中の強い眠気で生活に支障がある、子どもの場合は成長や日中の様子に気になる点がある――こうしたサインがあれば、一度相談してみることをおすすめします。
当院でできるサポート
しま歯ならび矯正歯科は矯正治療の専門医院であり、睡眠時無呼吸の検査・診断・治療を行う医療機関ではありません。そのうえで、歯ならびと顎の発育の面から、次のようなサポートができます。
当院では、レントゲン(セファロ)分析で上下の顎の大きさ・位置関係を含む骨格のバランスを評価します(「セファロ分析ってなに?」参照)。さらに3Dスキャンと歯科用CTでお口を立体的に把握し、お子さまの場合は顎の発育段階に応じた治療タイミングをご提案します(「小児矯正と成人矯正の違い」もご参照ください)。
「子どもがいつも口を開けて寝ている」「歯ならびと一緒に顎の発育も診てほしい」という方は、お気軽に無料の初診相談をご利用ください。当院の「子どもの矯正」ページでも治療内容をご紹介しています。
睡眠時無呼吸とお口の健康の関わり
睡眠時無呼吸や、その背景にある口呼吸は、お口の健康とも関わりがあります。睡眠中に口が開いていると口の中が乾燥し、唾液による自浄作用・抗菌作用が働きにくくなるため、むし歯・歯肉炎・口臭のリスクが高まりやすくなります。起床時に口がカラカラに乾く、のどがヒリヒリするという方は、睡眠中の口呼吸を疑ってみましょう。
また、睡眠時無呼吸のある方では睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)の頻度が高い傾向があるとする報告もあります。歯ぎしりは歯のすり減りや知覚過敏、顎の疲れにつながることがあるため、朝起きたときに顎がだるい・歯が浮くような感じがあるという方は、歯科でのチェックもおすすめします。
睡眠の問題とお口の問題は別々に見えて、呼吸・舌の位置・顎の発育を介してつながっています。両方の視点からケアすることが、健康な毎日への近道といえるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. いびきをかいていれば睡眠時無呼吸ですか?
A. いびき=睡眠時無呼吸ではありません。ただし、毎晩続く大きないびきや、途中で呼吸が止まるいびきは受診を検討すべきサインとされています。
Q2. 何科を受診すればいいですか?
A. 大人は呼吸器内科・睡眠外来・耳鼻咽喉科など、子どもは小児科・耳鼻咽喉科が主な相談先です。
Q3. 子どものいびきは様子を見ていて大丈夫?
A. 風邪のときだけの一時的ないびきなら経過を見てよいことが多いですが、毎晩続く場合や呼吸が止まって見える場合は、早めに小児科・耳鼻咽喉科へ相談することをおすすめします。
Q4. 検査は痛いですか?入院が必要ですか?
A. 痛みをともなう検査ではありません。自宅でできる簡易検査と、医療機関に1泊して行う精密検査(PSG)があり、医師の判断で選択されます。
Q5. 睡眠時無呼吸用のマウスピースは矯正歯科で作れますか?
A. 睡眠時無呼吸に対する口腔内装置は、医科の診断にもとづいて対応している歯科医院で作製されるものです。当院は矯正治療の専門医院のため作製は行っておりませんが、歯ならび・顎の発育に関するご相談は承ります。
Q6. やせれば治りますか?
A. 肥満のある方では減量が症状の改善につながることがあるとされますが、骨格などほかの要因もあるため、自己判断せず医師の指導のもとで取り組むことをおすすめします。
Q7. 矯正治療で睡眠時無呼吸は治りますか?
A. 矯正治療は歯ならびと咬み合わせを整える治療であり、睡眠時無呼吸の治療を目的とするものではありません。上顎の拡大にともない鼻の通気が変化したという報告はありますが、効果には個人差があり、診断・治療は医科で行われます。
Q8. 子どもの歯ならび相談はいつ頃がいいですか?
A. 顎の発育を活かした治療は成長期にしかできないため、気になった時点での早めのご相談をおすすめします。当院では無料の初診相談で発育段階を確認し、最適なタイミングをご提案します。
Q9. 横向きで寝ると良いと聞きましたが本当ですか?
A. あおむけよりも横向きのほうが舌の落ち込みが起こりにくく、いびきが軽くなる方もいるとされています。ただし根本的な治療ではないため、症状が続く場合は受診をご検討ください。
Q10. CPAP治療はずっと続けるのですか?
A. CPAPは症状をコントロールする治療であり、使用をやめると症状が戻ることが多いとされています。減量などで状態が改善した場合に見直されることもありますので、続け方は主治医とご相談ください。
まとめ~「たかがいびき」と放置しないで~
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す病気で、放置すると全身の健康や日中の安全にも関わります。大人だけでなく子どもにも起こり、子どもでは成長・発達への影響が心配されるため、毎晩続くいびきや口を開けた睡眠などのサインに早めに気づくことが大切です。
気になる症状があれば、まずは医科(大人:呼吸器内科・睡眠外来など/子ども:小児科・耳鼻咽喉科)へ。そして、呼吸と関わりの深い「顎の発育」「舌の位置」「歯ならび」の面で気になることがあれば、矯正歯科にもぜひご相談ください。
睡眠は毎日の心身の回復を支える、健康の土台です。ご自身の眠り、そしてご家族の眠りの様子に少しだけ注意を向けてみることが、大きな病気の予防や、お子さまの健やかな成長につながるかもしれません。この記事が、その最初のきっかけになれば幸いです。
堺市で歯ならびと顎の発育が気になったら、しま歯ならび矯正歯科へ
しま歯ならび矯正歯科は、鳳駅徒歩1分の矯正治療専門医院です。急速拡大装置・拡大床・MSEの3つすべてに対応し、セファロ分析・3Dスキャン・歯科用CTによる精密な骨格評価と、3Dセットアップ模型による「治療後の歯ならび」の見える化で、お子さまから大人の方まで安心して治療に取り組んでいただけます。
「子どもの寝ているときの様子が気になる」「口呼吸や歯ならびが心配」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
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参考文献・出典
・厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」
・日本呼吸器学会ほか「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
・American Academy of Pediatrics. Diagnosis and Management of Childhood Obstructive Sleep Apnea Syndrome. Pediatrics. 2012.
・Camacho M, et al. Rapid maxillary expansion for pediatric obstructive sleep apnea: A systematic review and meta-analysis. Laryngoscope. 2017.
・日本睡眠学会「睡眠時無呼吸症候群」関連資料
