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医療コラム

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矯正におけるMFTの重要性

皆様こんにちは🌞

しま歯ならび矯正歯科です!

7月もう終わりますね,,,

8月はお盆休みがありますが、どこに行くか決めましたか? 私はまだ決まってませんが涼しいところに行きたいです笑

夏本番ですが、熱中症には気をつけていきましょう(^_-)-☆

さて今回は「矯正におけるMFTの重要性」についてお話していきます。是非ご覧ください👀

 

第1章 MFT(口腔筋機能療法)とは?

  • MFTとは
  • なぜ矯正治療で注目されているのか
  • 歯並びと筋肉の深い関係

第2章 矯正治療とMFTの関係

  • 歯だけを動かしても十分ではない理由
  • 後戻りとの関係
  • 矯正治療中・治療後にMFTが必要な理由

第3章 低位舌とは?歯並びへの影響

  • 低位舌とは
  • 正しい舌の位置との違い
  • 出っ歯・受け口・開咬との関係

第4章 悪習癖と口呼吸が歯並びを悪くする理由

  • 口呼吸
  • 指しゃぶり
  • 舌突出癖
  • 頬杖
  • 爪噛み
  • 唇を噛む癖

第5章 MFTで改善できる症状

  • 飲み込み方
  • 発音
  • 口呼吸
  • 低位舌
  • 口が開いてしまう
  • 後戻り予防

第6章 MFTで行う代表的なトレーニング

  • スポットポジション
  • 舌の筋力トレーニング
  • 唇のトレーニング
  • 正しい嚥下
  • 鼻呼吸の習得

第7章 子どもと大人で異なるMFT

  • 小児矯正での重要性
  • 成人矯正でも必要?
  • 年齢別の効果

第8章 MFTを継続するコツ

  • 毎日続けることが重要
  • 家庭でできる練習
  • 保護者のサポート

第9章 矯正とMFTを組み合わせるメリット

  • 治療効率アップ
  • 後戻り予防
  • 長期的に安定した歯並び

第10章 まとめ


第1章 MFT(口腔筋機能療法)とは?

「歯並びをきれいにしたい」と考えると、多くの方はワイヤー矯正やマウスピース矯正を思い浮かべるでしょう。しかし、美しい歯並びを長く維持するためには、歯を動かすだけでは十分ではありません。

そこで重要になるのが**MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)**です。

MFTとは、舌・唇・頬・口周りの筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニングです。

歯は常に周囲の筋肉から力を受けています。

  • 舌は内側から歯を押す
  • 唇や頬は外側から歯を支える

この力のバランスが整うことで、歯並びは安定します。

反対に、低位舌口呼吸、さまざまな悪習癖があると、そのバランスが崩れ、歯並びが乱れたり、矯正後に後戻りしたりする原因になります。

つまりMFTは、「歯並びを悪くしている根本的な原因」にアプローチする治療なのです。


    第2章 矯正治療とMFTの関係

    矯正治療では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの装置を用いて歯を理想的な位置へ移動させます。しかし、歯を動かすことだけが矯正治療のゴールではありません。本当に大切なのは、その美しい歯並びを長期間安定して維持することです。

    歯は骨の中に固定されているように見えますが、実際には舌・唇・頬などの筋肉から絶えず力を受けています。歯は非常にわずかな力でも長時間加わることで動く性質があるため、毎日の舌や唇の使い方が歯並びに大きな影響を与えます。

    例えば、舌が前歯を押す癖がある場合、その力は矯正装置が歯を動かす方向とは逆向きに働くことがあります。その結果、思うように歯が動かなかったり、治療期間が予定より長くなったりすることがあります。また、矯正治療が終了しても舌や口周りの筋肉の使い方が改善されていなければ、歯は以前の位置へ戻ろうとする「後戻り」を起こしやすくなります。

    MFT(口腔筋機能療法)は、このような筋肉のバランスや機能を改善し、歯が安定しやすい環境を整えるためのトレーニングです。歯並びだけでなく、お口全体の機能を正常化することで、矯正治療の効果をより高め、長期間維持することが期待できます。

    近年では、単に歯を並べるだけではなく、「歯並びが悪くなった原因」にも目を向けることが重要視されています。そのため、多くの矯正歯科ではMFTを矯正治療の一部として取り入れています。

    歯だけを動かしても十分ではない理由

    矯正装置は歯を理想的な位置へ移動させることができますが、歯並びを悪くした原因が残ったままでは、再び同じ問題が起こる可能性があります。

    例えば、低位舌の方は、舌が本来あるべき上あごではなく下あごに位置しているため、歯を内側から正しく支えることができません。また、飲み込むたびに舌を前へ押し出す「舌突出癖」があると、その力が前歯に繰り返しかかり、出っ歯や開咬の原因になることがあります。

    さらに、口呼吸が習慣になっていると、常に口が開いた状態になりやすく、舌が下がりやすくなります。その結果、上あごの正常な発育が妨げられたり、歯列が狭くなったりすることもあります。

    つまり、歯並びは「歯」だけの問題ではなく、「舌」「唇」「呼吸」「飲み込み方」「生活習慣」が複雑に関係しているのです。MFTではこれらの機能を総合的に改善し、歯が安定しやすい環境を作ることを目的としています。

    後戻りとの関係

    矯正治療後の患者さんが最も心配されることの一つが「後戻り」です。

    後戻りとは、きれいに並んだ歯が少しずつ元の位置へ戻ってしまう現象です。矯正治療後にはリテーナー(保定装置)を装着して歯を安定させますが、それだけでは十分でない場合があります。

    もし低位舌や舌突出癖、口呼吸などが改善されていなければ、毎日何百回、何千回と繰り返される舌や筋肉の力によって、歯には継続的な負荷がかかります。こうした小さな力の積み重ねが、数か月から数年かけて歯並びを変化させる原因となるのです。

    MFTでは、舌を正しい位置に保つことや正しい飲み込み方を習得することで、歯に余計な力が加わらない状態を目指します。その結果、リテーナーによる保定効果も高まり、矯正後の歯並びを長く維持しやすくなります。

    矯正治療中・治療後にMFTが必要な理由

    MFTは矯正治療が終わってから始めるものではなく、治療中から並行して行うことでより高い効果が期待できます。

    治療中に正しい舌の位置や鼻呼吸を身につけることで、歯が理想的な位置へスムーズに移動しやすくなり、噛み合わせの安定にもつながります。また、患者さん自身がお口の使い方を意識するようになるため、治療への理解やモチベーション向上にも役立ちます。

    さらに、矯正治療終了後もMFTで身につけた正しい筋機能を維持することで、美しい歯並びを長期間保ちやすくなります。

    矯正治療は「歯を並べる治療」、MFTは「歯並びを支える機能を整える治療」と考えると分かりやすいでしょう。この二つを組み合わせることで、見た目だけでなく機能面でも健康的で安定した口腔環境を目指すことができます。


    第3章 低位舌とは?歯並びへの影響

    **低位舌(ていいぜつ)**とは、舌が本来あるべき位置よりも低い場所にある状態を指します。

    本来、安静時の舌は上あごの前方にある「スポット」と呼ばれる位置に軽く触れています。この状態では舌が上あごを内側から支え、唇や頬の筋肉とのバランスが保たれるため、歯列や顎が正常に発育しやすくなります。

    しかし、低位舌では舌が下あごに落ちたままになり、上あごを支える力が不足します。その結果、お口の筋肉のバランスが崩れ、歯並びや顎の成長にさまざまな影響を及ぼします。

    低位舌は自覚症状が少ないため、自分では気付きにくいことも特徴です。矯正相談で初めて指摘される患者さんも少なくありません。

    正しい舌の位置との違い

    正しい舌の位置では、

    • 舌先が上あご前方のスポットについている
    • 舌全体が上あごに軽く接している
    • 唇は自然に閉じている
    • 鼻呼吸ができている

    という状態になります。

    一方、低位舌では、

    • 舌先が下の前歯の裏側にある
    • 舌全体が下あごに落ちている
    • 口が開きやすい
    • 口呼吸になりやすい

    などの特徴があります。

    鏡を見たときに無意識で口が開いていたり、リラックスした状態で舌が下にある場合は、低位舌の可能性があります。

    低位舌が歯並びへ与える影響

    低位舌が続くと、歯や顎には少しずつ影響が現れます。

    例えば、

    • 出っ歯(上顎前突)
    • 開咬(前歯が噛み合わない)
    • 叢生(歯のガタガタ)
    • 上あごが狭くなる狭窄歯列
    • 受け口の悪化

    などが起こる可能性があります。

    特に成長期のお子さんでは、舌が上あごを押し広げる力が不足するため、上あごの発育が十分に進まず、歯が並ぶスペースが足りなくなることがあります。その結果、永久歯がきれいに並ばず、将来的に矯正治療が必要になるケースもあります。

    また、大人でも低位舌は矯正後の後戻りの原因になります。せっかく整えた歯並びも、舌の位置が改善されなければ再び歯が動いてしまう可能性があるため、MFTによる機能改善が重要です。

    低位舌と口呼吸の深い関係

    低位舌と口呼吸は密接に関係しています。

    口呼吸では口が開いた状態が続くため、舌は自然と下へ落ちやすくなります。そして低位舌になると、さらに口呼吸が続きやすくなるという悪循環が生まれます。

    この悪循環を断ち切るためには、

    • 正しい舌の位置を覚える
    • 鼻呼吸を習慣化する
    • 唇を閉じる力をつける
    • 正しい飲み込み方を身につける

    といったMFTのトレーニングが非常に効果的です。

    低位舌は見た目では分かりにくい問題ですが、歯並びや噛み合わせ、さらには矯正治療の結果にも大きく影響するため、早期に気付き、適切に改善することが大切です。


    第4章 悪習癖と口呼吸が歯並びを悪くする理由

    歯並びは遺伝だけでは決まりません。

    毎日の何気ない癖も大きく影響します。

    代表的な悪習癖には、

    • 指しゃぶり
    • 爪噛み
    • 唇を噛む癖
    • 舌突出癖
    • 頬杖
    • 口呼吸

    があります。

    特に口呼吸は近年非常に注目されています。

    口が開いている時間が長くなると、

    • 舌が下がる(低位舌)
    • 唇の筋力が弱くなる
    • 上あごの成長が妨げられる
    • 歯列が狭くなる

    など、歯並びにさまざまな悪影響を及ぼします。

    さらに、

    • 虫歯
    • 歯肉炎
    • 口臭
    • 喉の乾燥

    など、お口全体の健康にも影響します。

    そのため矯正治療では、歯を並べるだけではなく、悪習癖の改善も重要な治療の一つです。


    第5章 MFTで改善できる症状

    MFTでは、次のような症状の改善が期待できます。

    • 低位舌
    • 舌突出癖
    • 口呼吸
    • 飲み込み方の改善
    • 発音の改善
    • 唇を閉じる力の向上
    • 口が開いたままになる癖
    • 矯正後の後戻り予防

    一人ひとり原因は異なるため、歯科医院ではお口の状態を確認しながら適切なトレーニングを提案します。


    第6章 MFTで行う代表的なトレーニング

    MFTでは、年齢や症状に応じてさまざまな練習を行います。

    代表的なのは、

    スポットポジション

    舌先を上あごの決まった位置につける練習です。

    低位舌改善の基本となります。

    舌の筋力トレーニング

    舌を上下左右に動かし、筋力や柔軟性を高めます。

    唇のトレーニング

    唇をしっかり閉じる練習を行い、口唇閉鎖力を高めます。

    正しい飲み込み方

    舌を前へ押し出さずに飲み込む練習を繰り返します。

    鼻呼吸トレーニング

    鼻で呼吸する習慣を身につけ、口呼吸の改善を目指します。


    第7章 子どもと大人で異なるMFT

    子どもの場合は、顎の成長を利用できるため、MFTの効果が現れやすいとされています。

    特に小児矯正では、

    • 顎の正常な発育
    • 鼻呼吸の習慣化
    • 悪習癖の改善

    を目指すことで、将来的な歯並びの悪化を予防できる可能性があります。

    一方、大人でもMFTは有効です。

    筋肉の使い方を改善することで、

    • 矯正後の安定
    • 後戻り予防
    • 口元の印象改善
    • 飲み込みや発音の改善

    などが期待できます。


    第8章 MFTを継続するコツ

    MFTは、一度行えば終わりではありません。

    筋肉の使い方を覚えるには、毎日の積み重ねが大切です。

    継続するポイントは、

    • 毎日5〜10分取り組む
    • 鏡を見ながら行う
    • 歯科医院で定期的に確認する
    • 家族も一緒に取り組む
    • 無理なく続けられる時間を決める

    ことです。

    お子さんの場合は、ゲーム感覚で取り組むと継続しやすくなります。


    第9章 矯正とMFTを組み合わせるメリット

    矯正治療とMFTを組み合わせることで、多くのメリットがあります。

    • 歯並びが安定しやすい
    • 後戻りを予防しやすい
    • 治療効果を長期間維持しやすい
    • 正しい舌の位置が身につく
    • 鼻呼吸が習慣化しやすい
    • お口の健康維持につながる

    歯並びは、歯だけではなく筋肉や呼吸、生活習慣の影響を受けています。

    そのため、「歯を並べる治療」と「お口の機能を整える治療」の両方を行うことが、理想的な矯正治療につながります。


    第10章 まとめ

    矯正治療を成功させるためには、歯をきれいに並べるだけではなく、MFTによって舌・唇・頬などのお口の機能を改善することが非常に重要です。

    特に、低位舌悪習癖口呼吸は歯並びや噛み合わせに大きな影響を与え、矯正治療後の後戻りの原因にもなります。

    MFTを継続して取り組むことで、お口の筋肉が正しく働くようになり、矯正治療の効果をより長く維持しやすくなります。また、鼻呼吸の習慣化や飲み込み方の改善など、全身の健康にも良い影響が期待できます。

    当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態や生活習慣を丁寧に確認し、矯正治療とMFTを組み合わせた包括的な治療をご提案しています。

    「歯並びだけでなく、お口の機能も整えたい」「矯正後の後戻りをできるだけ防ぎたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

    歯並びは、歯だけでなく「舌・筋肉・呼吸・習慣」を整えることで、より美しく、より健康的に維持することができます。

    当院では積極的にMFTの指導をしています。お家でも毎日練習することで、よりきれいな歯並びを獲得するだけでなく将来の後戻りのリスクまで減らすことができます。お家でも練習頑張っていきましょう💪

     

    この記事の監修者

    しま歯ならび矯正歯科 院長 島和弘
    しま歯ならび矯正歯科
    院長 島 和弘

    経歴

    • 2011年3月奥羽大学歯学部卒業
    • 2018年4月東北大学病院矯正歯科 医員
    • 2018年8月日本骨代謝学会の1st Authorを受賞
    • 2018年11月日本矯正歯科学会 認定医取得
    • 2022年6月しま歯ならび矯正歯科 開院

    資格・所属学会

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