歯が動くメカニズム
こんにちは、しま歯ならび矯正歯科です🦷
ここ数年、忘れてしまうくらい存在感が薄れていたインフルエンザでしたが、今年は久しぶりに流行しているようですね。手洗い、うがいをしっかり行って乗り切っていきましょう👍
本日は、矯正治療における素朴な疑問、どうやって歯は動くのかについてお話したいと思います。
①歯の移動に重要な組織~歯根膜ってなに?~
歯はあごの骨の中に埋まっています🦴歯の根っこと骨の表面は歯根膜という組織でつながっており、歯に加わる力を吸収するクッションの役割をしたり、噛んだ時の感覚を伝えたりしています。歯根膜には血管や神経、さまざまな細胞が存在し、実は矯正治療における歯の移動の中心的な役割を担っているのです。
②歯が動くメカニズム~骨には吸収と形成がおこっている!?~
矯正装置を装着して歯に力がかかると、歯の周りの組織には力がかかることによって圧迫される側と引っ張られる側の2つの領域が生まれることになります。
🌟圧迫される側(圧迫側):
歯根膜は押しつぶされて血流障害がおき、破骨細胞という骨を溶かす細胞が集まってきます。破骨細胞は骨の表面に集まり、骨を吸収します。
🌟引っ張られる側(牽引側):
歯の根っことあごの骨をつなぐ歯根膜は引っ張られて伸びた状態になります。血流は亢進し、骨芽細胞という骨を形成する細胞が集まり、骨が形成されます。
上記のような骨改造が力を受けた歯のまわり全体でおこり、歯の移動がおこるのです。反応が終了すると歯根膜も元通りになります。お口の中でこのような反応がおきているとは驚きですね(;゚Д゚)
③歯の移動方法
歯の移動と言ってもさまざまな動かし方があり、矯正治療においては理想的な位置に歯をならべるために複雑で細かい歯の動きが必要とされます。
A.傾斜移動 tipping movement:
歯の頭部分に力を加えた時に、歯の根っこを支点として歯が傾斜する動きをいいます。
B.歯体移動 bodily movement:
歯が傾斜することなく、平行に移動する動きをいいます。
C.挺出 elongation:
歯の縦軸に沿って、歯が骨から抜け出る方向に移動をする動きをいいます。
D.圧下 depression:
挺出とは逆で、歯の縦軸に沿って押し込む方向に移動する動きをいいます。歯の移動の中で一番おこしにくい移動といわれています。
E.回転 rotation:
歯の縦軸を中心としてねじれている状態を改善することをいいます。
F.トルク torque:
歯の頭部分を回転中心として、主に根っこを移動させる動きをいいます。
④歯への力のかかり方~ワイヤー矯正 vs マウスピース型矯正装置~
歯が移動するメカニズムはワイヤー矯正でもマウスピース型矯正装置でも同じですが、歯への力のかかり方が変わってきます。
ワイヤー矯正では、ワイヤーから歯に引っ張る力が働くことによって理想の位置へ歯を移動させます。一方、マウスピース型矯正装置では、マウスピースを装着し歯に押す力を作用させることによって歯を移動させます。
その他、矯正治療の方法はさまざまで治療方法それぞれに向き不向きがありますので、お気軽にご相談ください♪
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最後まで読んでくださってありがとうございました(^^)