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医療コラム

ガミースマイルって⁇😣|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

ガミースマイルって⁇😣

    皆様こんにちは🦷 しま歯ならび矯正歯科です🌝

    6月になり暑い日が続きますね🌞

    暑いのも、寒いのも嫌いな私は家に引きこもりがちです,,, そろそろ運動しないといけません,,,(笑)

    暑い日が続きますが、体調に気を付けていきましょう‼

    今回は「ガミースマイルについて」お話していきます。是非ご覧ください🐻

     

    第1章:ガミースマイルとは?

    「ガミースマイル」という言葉は、近年になってSNSや美容歯科の分野でよく耳にするようになりました。これは、笑ったときに「上唇が大きく上がって、上の歯ぐき(歯肉)が見えすぎてしまう状態」を指します。具体的には、上の歯ぐきが3mm以上露出する場合、多くの専門家がガミースマイルと診断します。

    見た目の印象と心理的な影響

    ガミースマイルは、他人に対して明るい印象や親しみやすさを与えることもありますが、当事者にとっては「歯ぐきが目立って恥ずかしい」「笑顔に自信が持てない」といった心理的な悩みの原因になることが少なくありません。特に、写真を撮るときに笑顔を抑えたり、話すときに口元を隠すクセがついてしまう方も多くいます。

    ガミースマイルは病気ではないが…

    医学的には、ガミースマイルは「疾患」や「病気」とはされていません。しかし、審美的な問題やコンプレックスに直結するため、美容歯科・矯正歯科・口腔外科など多くの分野で治療の対象となっています。

    また、ガミースマイルは単に「見た目」の問題にとどまらず、「顔面骨格の成長」「舌の使い方」「呼吸の仕方」といった身体全体の機能と深く関わっていることもわかってきています。このような背景を踏まえると、見た目の改善だけでなく、身体の使い方や習慣の見直しも重要となってくるのです。

     


    第2章:ガミースマイルの主な原因とは

    ガミースマイルの原因は実にさまざまで、単一の理由で起きることは稀です。多くのケースでは、骨格・筋肉・癖・呼吸法などの複数の要素が複雑に絡み合って、結果的に歯ぐきが露出しやすい状態が生まれています。

    それでは、具体的にどのような原因があるのかを詳しく見ていきましょう。


    (1)上唇の筋肉の発達過多

    笑うときに上唇が大きく上がってしまう人の多くは、**上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋や小頬骨筋)**が過剰に働いている可能性があります。この筋肉が強く緊張すると、唇が必要以上に引き上げられ、歯ぐきまで露出してしまうのです。

    このタイプのガミースマイルは、ボトックス注射などの筋肉の働きを抑える施術で比較的簡単に改善できるケースもありますが、根本的な原因(舌の位置や口呼吸など)を見落とすと再発することもあります


    (2)上顎の過成長(骨格性ガミースマイル)

    顔の骨格に由来するガミースマイルは、**「骨格性ガミースマイル」**と呼ばれます。これは、上顎が縦方向に長く成長してしまうことによって、上の歯や歯ぐきが通常よりも露出する状態です。

    このタイプは、見た目の印象だけでなく、噛み合わせの異常や「顔が間延びして見える」といった印象にもつながります。成長期に適切な矯正治療を行うことである程度コントロールできますが、成長が終わった後では**外科的な手術**が必要になる場合もあります。


    (3)歯並び・噛み合わせの問題

    歯の位置や噛み合わせ(咬合)は、笑ったときの口元のバランスに大きな影響を与えます。たとえば「出っ歯(上顎前突)」の人は、上の前歯が前に出ているため、唇が閉じにくくなり、笑ったときに歯ぐきが見えやすくなります。

    また、**過蓋咬合(かがいこうごう)**と呼ばれる状態では、上の歯が下の歯を深く覆ってしまい、上唇がその分引き上げられやすくなる傾向があります。これもガミースマイルの一因となるのです。

    第3章:矯正でガミースマイルは改善できる?

    ガミースマイルを気にしている多くの方がまず最初に検討するのが「矯正治療」です。歯列矯正は見た目の印象だけでなく、噛み合わせや口元のバランスを整える効果もあるため、ガミースマイル改善の有力な選択肢のひとつです。

    しかし、矯正だけで改善できるケースもあれば、骨格や筋肉の影響が強く、他の治療法と併用が必要な場合もあります。この章では、矯正による改善が可能なケース、不可能なケース、それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。


    矯正で改善できるガミースマイルのタイプ

    まず、矯正治療で改善が見込めるガミースマイルには以下のようなタイプがあります。

    1. 出っ歯(上顎前突)によるガミースマイル

    前歯が前に突出していることで、上唇が前に押し出されやすく、笑ったときに上唇が大きく引き上がって歯ぐきが露出しやすい状態です。このような場合、歯列矯正によって前歯を後退させることで、唇の動きが抑えられ、自然な笑顔を作ることができます。

    2. 歯の位置や傾きの問題

    歯の生えている位置や角度が不自然だと、唇と歯の距離が短くなり、笑ったときに歯ぐきが見えやすくなります。こういったケースでは、歯を垂直に整えることで歯ぐきの露出範囲をコントロールすることが可能です。

    3. 軽度の上顎の過成長

    上顎がやや縦方向に長く成長しているものの、成長期であれば矯正装置でのコントロールが可能なケースもあります。拡大装置などで上顎の成長方向を誘導し、ガミースマイルを未然に防ぐことができます。


    矯正だけでは改善が難しいケース

    一方で、矯正治療だけではガミースマイルの改善が難しいタイプもあります。特に以下のような場合は、外科的処置や他の治療法の併用が必要となることがあります。

    1. 重度の骨格性ガミースマイル

    上顎の骨自体が大きく、縦方向に過剰に発育しているタイプのガミースマイルでは、単なる歯の移動では根本的な解決にはなりません。この場合、「ルフォーI型骨切り術」といった外科的矯正手術によって、上顎の骨を物理的に短くする必要があります。

    2. 筋肉性ガミースマイル

    上唇の筋肉(上唇挙筋など)が過剰に働いてしまい、笑ったときに唇が上に強く引っ張られるタイプです。このようなケースでは、**矯正では筋肉の動きはコントロールできません。**そのため、ボトックス注射や筋肉の手術(リップリポジショニング)などが適応になります。


    治療の選択肢と流れ

    矯正でガミースマイルを改善するためには、正確な診断と総合的な治療プランが必要です。以下のような流れで治療が進められるのが一般的です。

    1. 精密検査(レントゲン・歯型・顔貌写真など)

    2. 診断(歯並びだけでなく、骨格・筋肉・表情の動きもチェック)

    3. 治療計画の立案(矯正のみ/矯正+手術/矯正+MFTなど)

    4. 矯正治療開始(1〜3年程度)

    5. 必要に応じて外科的処置・筋肉の治療の併用

    6. 治療後のメンテナンスとリテーナー使用


    大人でも矯正は可能?

    「もう大人だから矯正は手遅れかも…」と思っている方も少なくありませんが、成人矯正でもガミースマイルの改善は可能です。ただし、成長期の子どもと異なり、骨格の成長を誘導することはできないため、外科的処置を組み合わせる可能性が高くなります。

    また、成人は「見た目が気になる」「仕事に支障が出る」といった理由で治療に踏み出しにくいこともありますが、最近は**目立ちにくいマウスピース矯正(インビザライン)**や舌側矯正も登場しており、治療の選択肢は広がっています。


    子どものうちに始めるとどう違う?

    成長期の子どもは、まだ顎の骨の発育段階にあるため、骨格のコントロールが可能です。そのため、ガミースマイルの原因が骨格にある場合でも、早期の矯正で将来的な悪化を防ぐことができます。

    「出っ歯気味」「笑ったときに歯ぐきが多く見える」「口呼吸の癖がある」などのサインがあれば、小児歯科や矯正歯科で一度相談してみるのが理想的です。


    矯正だけに頼らないアプローチも重要

    最後に、矯正治療はあくまでも「ガミースマイル改善のひとつの手段」であり、すべての原因を解決できるわけではありません。舌の位置、呼吸の癖、筋肉の使い方などの要因を無視してしまうと、治療後に再発するリスクもあるのです。

    そのため、矯正治療と並行して

    • 口腔筋機能療法(MFT)

    • 姿勢改善

    • 鼻呼吸の習慣づけ

      といった総合的なアプローチが重要となってきます。

    第4章:口呼吸とガミースマイルの深い関係

    近年、**「口呼吸」**がさまざまな健康問題や顔の骨格の乱れに関係していることが分かってきました。その中でも、ガミースマイルとの関係は非常に深く、特に成長期の子どもにとっては注意が必要な問題です。

    なぜ人は口で呼吸してしまうのか?

    人間の本来の呼吸は「鼻呼吸」です。鼻には加湿・加温・異物除去などのフィルター機能があり、呼吸器を守る役割があります。しかし、現代人は以下のような理由から口呼吸になりがちです。

    • 鼻炎やアレルギー性鼻炎(通年性アレルギーなど)

    • 扁桃腺やアデノイドの肥大

    • 姿勢の悪さ(猫背)

    • 睡眠中の無意識の口開け

    • 舌の筋力低下

    口呼吸は一時的なものでは大きな問題になりにくいですが、長期間習慣化することで顔面の発育に悪影響を及ぼします。


    口呼吸による顔の変化

    口呼吸が続くと、口の周りの筋肉が常に緩み、唇を閉じる筋力(口輪筋)が低下します。その結果、上唇のコントロールがうまくいかず、笑ったときに歯ぐきが露出しやすくなってしまいます。

    さらに、舌の位置も大きな問題です。口呼吸をする人は、舌が上顎から離れて下に落ちたままになることが多く、上顎の内側に舌圧がかからない状態になります。これにより、上顎が正常に広がらず、縦方向(下方向)に成長してしまうのです。

    つまり、口呼吸によって

    • 上顎が過成長しやすくなる

    • 上唇の筋肉バランスが崩れる

    • 舌の位置が下がり、さらに悪循環になる

      という複合的なメカニズムが発生し、ガミースマイルを助長してしまいます。


    口呼吸の改善方法

    ガミースマイルの改善には、口呼吸をやめ、鼻呼吸に戻すことが第一歩です。そのためには、以下のようなアプローチが有効です。

    • 鼻炎などの原因疾患の治療(耳鼻科での相談)

    • 鼻呼吸を習慣づけるトレーニング(鼻呼吸テープ、MFT)

    • 舌筋や唇周りの筋トレ(MFT:口腔筋機能療法)

    • 睡眠時のマウステーピング

    このように、呼吸という日常的な動作が、見た目の印象にまで関わっているという事実は、意外と知られていません。ガミースマイルの改善に取り組むなら、まずは呼吸習慣の見直しから始めるべきです。


    第5章:舌の位置が笑顔に与える影響

    「舌の位置」と聞くと、ガミースマイルとの関係があるのか疑問に思う人も多いかもしれません。しかし実際には、正常な舌の位置は、口を閉じているときに舌全体が上あごの内側にぴったりとくっついている状態です。この状態を「スポットポジション」や「安静時舌位」と呼びます。

    正しい舌位では、舌が自然に上顎を押し広げるような力を加えるため、上顎が横方向に広く成長し、結果として顔がバランス良く整います。


    舌の位置が低いと何が起きる?

    舌が下がっている、あるいは口の底に落ちている状態が続くと、以下のような問題が起こります。

    • 上顎が横に広がらず、代わりに縦に伸びる

    • 顔全体が長く成長する

    • 鼻呼吸ができなくなる(気道の狭小化)

    • 歯並びが悪くなる(開咬、交叉咬合など)

    こうした成長の結果、上の歯ぐきがより多く露出しやすくなる=ガミースマイルに繋がるというわけです。


    舌トレーニングで改善できるの?

    はい、舌の位置や動かし方は**トレーニング(MFT)**によって改善することが可能です。特に以下のような方法が効果的です。

    • 舌の筋力を鍛える体操(スポット押し、タングプレッサー)

    • 唇を閉じるトレーニング(口輪筋トレーニング)

    • 正しい嚥下(えんげ)の習慣化

    矯正治療と並行してMFTを取り入れることで、治療効果が高まり、後戻りを防ぐことにも繋がります。


    第6章:子どもの頃からの予防がカギ

    ガミースマイルは、大人になってから気づくことが多いですが、実は**予防のタイミングは「子ども時代」**にあります。特に、成長期における口の使い方や姿勢、呼吸方法は、顔の骨格や表情筋の発達に大きく影響を与えます。


    予防のポイント1:呼吸の仕方をチェック

    子どもの日常をよく観察してみてください。

    • いつも口が開いている

    • 口で呼吸している

    • 寝ているときにいびきをかく

    これらはすべて、将来的にガミースマイルを引き起こす可能性のある兆候です。鼻詰まりなどの疾患がないか確認し、なるべく早く鼻呼吸を習慣化させることが大切です。


    予防のポイント2:舌の癖を矯正

    舌を出すクセ、舌で前歯を押すクセがあると、歯並びだけでなく、上顎の形にまで影響が出てしまいます。舌の正しい位置を覚えさせ、MFTを早期に始めることで自然な成長が促されます。


    予防のポイント3:姿勢と食事習慣

    猫背になると、舌の位置も自然と下がってしまい、呼吸もしづらくなります。また、柔らかい食べ物ばかり食べていると咀嚼筋が発達せず、顎の骨も十分に育たないため、顔全体のバランスが崩れるリスクがあります。

    適度な硬さの食事、正しい姿勢、よく噛む習慣を意識することで、自然な口元と笑顔の成長をサポートできます。


    第7章:まとめ|ガミースマイルは改善できる!

    ここまで見てきたように、ガミースマイルは単なる「笑ったときの表情」だけでなく、呼吸法・舌の位置・骨格の発育・筋肉の使い方など、非常に多くの要素が関係しています。

    ガミースマイルだけでなく、口で呼吸してしまう、子供の歯並びが心配など相談事があればぜひ初診相談にいらして下さいね😊


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