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医療コラム

「歯の磨き方について🦷」|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

「歯の磨き方について🦷」

皆様こんにちは!しま歯ならび矯正歯科です🦷

急に寒くなり体調管理が難しいですね,,,

秋が来たと思ったら、すぐに冬が来ました⛄

この1年ですが時の流れとても早く、あっという間に終わりを迎えそうです。年々早く感じます(笑)

これからもっと寒くなりますので、体調には気を付けて過ごしましょう‼

さて今回は、「歯の磨き方」についてお話していきたいと思います😊

ぜひご覧ください🙇

 

 

 

「歯の磨き方について」

— 子供と大人で変わる正しい口腔ケアとフロスの重要性 —**

<章構成>

  1. はじめに:なぜ正しい「歯の磨き方」が重要なのか

  2. 歯の基本構造と磨き残しが起きるメカニズム

  3. 子供の歯の磨き方:年齢別のポイントと注意点

  4. 大人の歯の磨き方:歯周病対策としてのブラッシング

  5. 正しいブラシの強さとは?磨きすぎによるリスク

  6. フロスの本当の必要性と正しい使い方

  7. 歯ブラシの選び方:毛の硬さ・ヘッドの大きさ・電動歯ブラシ

  8. よくある間違った磨き方10選

  9. 歯磨きの補助アイテム:フロス・歯間ブラシ・舌ブラシ・マウスウォッシュ

  10. まとめ:今日から実践できる理想的な歯の磨き方

 

 

1. はじめに:なぜ正しい「歯の磨き方」が重要なのか

私たちは毎日当たり前のように歯を磨いています。しかし、日々の診療の中で「毎日磨いているのに虫歯になる」「歯ぐきが腫れやすい」「冷たいものがしみる」と訴える患者さんは後を絶ちません。

この“磨いているのにトラブルが起きる”という矛盾の背景には、**「正しく磨けていない」**という事実があります。

実は、歯磨きほど「自己流になりやすい健康習慣」はありません。子供の頃に教わった方法や、家族の磨き方を真似した方法のまま大人になり、

  • 力任せに磨いてしまう

  • 歯と歯の間のケアが不足している

  • フロスを知らない、または使ったことがない

  • 歯ぐきの境目にブラシが当たっていない

    などの理由でトラブルを抱えているケースが非常に多いのです。

 

■ なぜ“正しい磨き方”を知らないまま大人になるのか?

日本では歯磨き指導を受ける機会が限られています。学校で簡単な歯磨き講習を受ける程度で、大人になってから改めて学ぶ場はほとんどありません。

また、「歯磨きは誰でもできる」と思われがちで、専門的な技術という認識が浸透していないことも理由です。

しかし、実際には歯科医師や歯科衛生士が毎日診療の中で指導しているように、

✓ 正しい持ち方

✓ 正しいブラシ角度

✓ 適切なブラシの強さ

✓ 歯種ごとの磨き方の違い

✓ 補助清掃具(フロス・歯間ブラシ)の使い分け

これらはすべて“技術”であり、習得すべきものです。

■ 歯のトラブルの多くは「磨き方を変えるだけ」で改善する

歯科医院では、虫歯治療や歯周病治療を行うだけでなく、患者さんが日々行うホームケアを改善することが最も重要です。実際、ブラッシング指導を受けて正しい磨き方に改善しただけで、

  • 出血が止まる

  • 口臭が減る

  • 虫歯の進行が止まる

  • 歯ぐきが引き締まる

    など、劇的な変化を感じる方が多くいます。

さらに、正しい磨き方を習得することは、

「生涯にわたり歯を失うリスクを大幅に減らす」

という大きな健康投資でもあります。

■ 子供と大人では磨き方が変わる

このブログでは特に以下を明確に分けて解説します。

  • 子供の歯の磨き方(親の仕上げ磨きが重要)

  • 大人の歯の磨き方(歯周病を防ぐ磨き方が必要)

乳歯と永久歯は性質が異なり、歯周病のリスクも大人と子供で大きく変わります。そのため、人生のステージに合わせた正しい磨き方を知ることが重要なのです。


2. 歯の基本構造と磨き残しが起きるメカニズム

正しい「歯の磨き方」を学ぶうえで、まず知ってほしいのは“歯の形”と“汚れのつき方”です。多くの人が自己流で磨く中で、重要な基礎知識が抜け落ちているために磨き残しが発生し、虫歯や歯周病が進行していきます。

ここでは、歯科医師の視点から、歯の構造と磨き残しの発生メカニズムをより詳しく解説します。

■ 歯の3層構造(詳細解説)

① エナメル質

歯の最も外側にあり、人体の中でも特に硬い組織です。

しかし、硬いとはいえ“摩耗”には弱く、力の強い磨き方をしていると簡単に削れてしまいます。エナメル質がすり減ると、

  • 知覚過敏

  • 虫歯の進行が早くなる

  • 歯の黄ばみ(象牙質が透けて見える)

    などの問題が起きます。

 

② 象牙質

エナメル質の下にあり、刺激に敏感な組織です。象牙細管と呼ばれる微細な管が張り巡らされており、ここに刺激が入ると神経へ痛みが伝わります。

知覚過敏の多くは、象牙質露出によって起こります。

③ 歯髄(神経)

血管や神経が通る生きた組織で、歯の生育・再生に必要な部分です。

虫歯がここまで進行すると“神経を抜く治療”が必要になります。


■ 汚れ(プラーク)が溜まりやすい場所

実は、歯の表面の約70%はブラシが届きますが、残りの30%はブラシだけでは届きません。特に以下の場所は磨き残しの温床です。

● 歯と歯の間

虫歯の多くがここから発生します。

フロスを使わなければ落とすことは不可能です。

● 歯と歯ぐきの境目

歯周病の原因菌はここの汚れを好みます。

ブラシの角度が悪いと全く磨けません。

● 奥歯の噛む面

複雑な溝(裂溝)があり、プラークが溜まりやすい部分です。

● 歯並びが重なっている部分

ガタガタした歯並びはブラシが入りにくいため、特に磨き残しが増えます。


■ なぜブラシを当てても汚れが取れないのか?

理由は「毛先が汚れに当たっていない」ためです。

多くの人は、

  • 力が強すぎて毛が寝てしまう

  • ブラシを斜めに当ててしまう

  • 大きく動かすため毛先が浮く

    といったクセがあります。

ブラシは“毛先”が汚れを落とすので、どんなに力を入れても毛先が当たっていなければ汚れは落ちません。


■ 虫歯や歯周病が起きるサイクル(詳解)

① 食事で糖が口に入る

② 細菌が糖をエサに酸を作る

③ 酸が歯の表面を溶かす(脱灰)

④ プラークが溜まるほど脱灰が進行

⑤ 虫歯・歯周病が加速

正しい磨き方でプラークを除去できている人は、このサイクルが途中で止まります。

そのため、同じ食生活でも歯の健康状態は大きく変わります。


■ まとめ:磨き残しは“技術不足”で起きる

磨き残しの多くは次の原因です。

  • 正しい角度を知らない

  • 強すぎる力で毛先が潰れている

  • 歯並びに合わせた磨き分けができていない

  • フロスを使っていない

言い換えれば、正しい知識と技術を身につければ、誰でも改善できます。

この後の章では、子供と大人の具体的な磨き方をさらに詳しく解説していきます。

3. 子供の歯の磨き方:年齢別のポイントと注意点

子供の歯(乳歯)は大人の永久歯とは構造・性質が大きく異なります。乳歯は表面のエナメル質が薄く、象牙質までの距離が近いため、虫歯の進行が非常に早いという特徴があります。また、子供は手先の器用さや注意力が発達途中であるため、ブラッシング操作が十分にできません。

ここでは、子供の成長段階に応じた磨き方を、歯科医院で実際に行われている指導方法に沿って詳しく解説します。


■ (1)0〜2歳:仕上げ磨きが中心の時期(詳細解説)

乳歯は生後6〜9か月頃に生えてきますが、この時期から歯みがきを開始することが重要です。

● 磨き方のポイント

  • 歯ブラシは「小さめ・やわらかめ」を選ぶ

  • ほっぺを触るくらいの弱い力でOK

  • 下唇・上唇を指で軽く押さえて視野を確保

  • 歯と歯ぐきの境目を優しく磨く

  • 歯が1本だけのころでも毎日ケアすることが大切

● この時期の目標

  • 歯ブラシに慣れる

  • 「歯磨きは嫌なものではない」と感じてもらう

  • 親が“習慣づけ”を行う

● よくある悩みと対処法

・嫌がって口を閉じてしまう

→ 指でそっと頬を持ち上げると口が開きやすい。

・仰向けを嫌がる

→ 抱っこ磨き、膝上磨き、テレビを見せるなど工夫する。

・泣きながらでもOK?

→ 歯科的には問題ありません。泣くと口が開くため磨きやすいというメリットもあります。


■ (2)3〜5歳:自分で磨く練習+仕上げ磨き(詳細版)

この時期から「自分で磨く」練習がスタートします。しかしまだ自分ではほとんど磨けません。

そのため 親の仕上げ磨きは絶対に必要 です。

● 子供自身にさせる磨きのポイント

  • 歯ブラシを鉛筆持ちで持たせる

  • 鏡を見ながら “どこを磨いているか” を意識させる

  • 遊び感覚でOK

  • 前歯 → 奥歯 → 裏側 の順で慣れさせる

● 親の仕上げ磨きのポイント

  • 頭をしっかり固定して安定した視野を確保

  • 歯の裏側(特に下の前歯の裏)は入念に

  • 奥歯の噛む面の溝は丁寧に

  • 上唇の裏のすじ(上唇小帯)を傷つけないように注意

● この時期に重要な理由

  • 虫歯リスクが非常に高い

  • 食生活の幅が広がり、糖摂取が増える

  • 手先が未発達でブラシコントロールができない

● NGポイント

  • 子供が嫌がるからと磨き時間を短くする

  • 子供が「自分でできる」と言い張るので任せきりにする

  • 力を入れすぎて歯ぐきを傷つける


■ (3)6〜12歳:永久歯への生え変わり期(拡張版)

この時期は口腔ケアの最重要時期です。

なぜなら、

● 永久歯は最も虫歯になりやすい時期に生えてくる

● 歯並びが複雑で磨き残しが一気に増える

● 部活・塾などで生活が不規則になりやすい

これらが重なり、“小学生後半〜中学生は虫歯が急増する時期” と言われています。

● 特に注意したい永久歯(重要)

① 六歳臼歯(第一大臼歯)

  • 生えている途中の期間が長く磨きにくい

  • 噛む面の溝が深い

  • 親から見えづらく気づかれにくい

    → この歯は特に丁寧なケアが必要

② 前歯の裏の磨き残し

永久歯は乳歯より大きく、裏側に汚れが残りやすい。

③ 歯と歯の間

この時期こそフロスを習慣化する最良のタイミング。


■ フロス習慣を作るためのコツ

  • 夜だけでもOK

  • まず親がやってあげ、慣れたら補助フロスを子供に持たせる

  • 視覚的に見える「カリエスリスク説明」もモチベアップに効果的


■ 親が気を付けること(詳細)

  • 子供が「磨けたつもり」にならないよう、定期的にチェック

  • 歯並びが悪く磨きにくい場合は歯科に相談

  • 仕上げ磨きは最低でも10〜12歳までは継続

子供の歯の健康は、親のケアレベルで大きく変わります。


4. 大人の歯の磨き方:歯周病対策としてのブラッシング

大人の場合、虫歯よりも圧倒的に問題となるのが 歯周病 です。

日本人が歯を失う最大の原因は「歯周病」であり、実に40代の約80%が歯周病に罹患しているといわれています。

ここでは、大人が絶対に身につけるべき磨き方をより深く解説します。


■ 大人の歯に必要なケアの特徴(詳細)

● 歯周ポケットに汚れが溜まりやすい

加齢とともに歯ぐきが下がり、ポケットが深くなる。

● 歯の根(根面)が露出

象牙質が見えるため虫歯・知覚過敏リスクが上昇。

● 生活習慣が影響する

喫煙・ストレス・糖尿病は歯周病を悪化させる。

つまり、歯周病対策としての正しいブラッシングは 生涯の歯を守る最も強力な方法 です。


■ 大人の正しいブラッシング法(深掘り)

● 歯ブラシの角度:45度(バス法)

  • 歯と歯ぐきの境目に毛先を入れ込む

  • ポケット内に溜まった細菌を掻き出すように磨く

  • 横に大きく動かさず細かい振動で

● 1本ずつ磨く意識

  • 歯の根元 → 側面 → 噛む面 → 裏側

  • 一歯単位で磨くと圧倒的に磨き残しが減る

● 力は100〜150g

  • グイッと押すのは完全に逆効果

  • 毛が広がったら力が強すぎる証拠

● 1回の歯磨き時間は?

最低3分、理想は5〜7分


■ 歯周病リスク部位の重点磨き

● ① 下の前歯の裏

唾液腺が近く歯石がつきやすい。

● ② 奥歯の頬側・舌側の境目

最も磨き残しが多い部分。

● ③ 歯と歯の“入口”部分

歯ブラシだけでは届きにくい。

こうした部位はブラシを当てる角度を少し変えるだけで汚れの除去率が大きく変わります。


■ 大人に必須の補助ケア

● フロス

毎日必須。

歯ブラシ+フロスでプラーク除去率は約85%超。

● 歯間ブラシ

  • 歯と歯の間が広い人向け

  • サイズ選びを間違えると逆効果

  • 歯周病がある人には特に重要

● 電動歯ブラシ

  • 力加減の調整が苦手な人に最適

  • 歯周病の予防効果が高い

  • 噛む面・裏側の磨き残しが少ない


■ 大人がやりがちなNG磨き(詳細)

  1. 力を入れすぎる

  2. 急いでゴシゴシと動かす

  3. 歯ぐきに傷をつけてしまう

  4. フロスを使わない

  5. 舌側をほぼ磨いていない

  6. 歯ブラシを長期間交換しない(1〜2か月で交換が基本)

これらは全て“歯周病を加速させる習慣”です。


■ 大人の理想的な磨き方まとめ

  • 歯周ポケットを意識する

  • 力は弱く、細かく動かす

  • フロスは毎日

  • 電動歯ブラシも有効

  • 最低でも3分以上磨く

磨き方を変えるだけで、歯ぐきの出血・口臭・腫れは大きく改善します。

5. 正しいブラシの強さとは?磨きすぎによるリスク

歯磨きの相談で最も多いのは ブラシの強さが強すぎる問題 です。

■ 正しいブラシの強さの基準

  • 毛先が広がらない

  • ブラシを歯に当てても白く圧迫されない程度

  • 力は100g〜150g

  • “歯の表面の汚れをなで落とす” 感覚

■ 強すぎると何が起きる?

  • エナメル質が削れる

  • 歯ぐきが下がる(歯肉退縮)

  • 知覚過敏

  • 歯ぐきが炎症を起こす

力が強い人は、

  • 「やわらかめ」の歯ブラシ

  • 電動歯ブラシの弱モード

  • ペングリップ(鉛筆持ち)

    が有効です。


6. フロスの本当の必要性と正しい使い方

「フロスは使った方がいいと聞くけど、毎日はしていない」という人が多いです。

しかし、虫歯の8割は“歯と歯の間”から発生します。

これは歯ブラシだけでは落とせない汚れが多いからです。

■ フロスの効果

  • 歯と歯の間のプラーク除去

  • 歯ぐきの炎症予防

  • 口臭予防

  • 歯周病予防

  • 虫歯リスクの大幅軽減

■ 正しいフロスの使い方

  1. 30〜40cmくらいをカット

  2. 中指に巻きつける

  3. 両手を1〜2cmの幅にする

  4. 歯と歯の間にゆっくり入れる(勢いはNG)

  5. 歯面に沿わせて上下に動かす

  6. 反対側の歯面も同様に

特に大人の場合、フロスは 歯磨きと同じくらい重要なケア になります。


7. 歯ブラシの選び方:毛の硬さ・ヘッドの大きさ・電動歯ブラシ

磨き方と同じくらい重要なのが歯ブラシ選び。

■ 毛の硬さ

  • 基本は “ふつう”

  • 力が強い人は “やわらかめ”

  • 歯周病が進行している人もやわらかめ推奨

■ ヘッドの大きさ

  • 小さめが正解

  • 奥歯や裏側まで届きやすい

  • 子供はさらに小さいヘッドが望ましい

■ 電動歯ブラシの活用

  • 力を強く入れずに磨ける

  • 奥歯や歯の裏の磨き残しが減る

  • 忙しい大人に最適

ただし、

“電動に任せっきり” はNG

歯に軽く当てながら一ヶ所ずつ丁寧に動かします。


8. よくある間違った磨き方10選

  1. 強く磨きすぎ

  2. 1~2分で終わる

  3. 大きな横磨き

  4. 歯ぐきをこすりすぎて下がる

  5. フロスをしない

  6. 舌側(裏側)を磨かない

  7. 歯磨き粉の量が多すぎて早くうがいする

  8. すぐに水で口をゆすいでしまう

  9. 歯ブラシを半年以上同じものを使う

  10. 子供の仕上げ磨きを早くやめてしまう


9. 歯磨きの補助アイテム:フロス・歯間ブラシ・舌ブラシ・マウスウォッシュ

■ フロス(必須)

虫歯・歯周病予防の基本。

■ 歯間ブラシ

  • 歯と歯の隙間が広い人向け

  • サイズ選びが重要

  • 無理に入れると歯ぐきを傷つけるので注意

■ 舌ブラシ

  • 舌の汚れ(舌苔)は口臭の大きな原因

  • 優しく1〜2回なでる程度

■ マウスウォッシュ

  • 補助的には有効

  • ただし “うがいだけで磨かなくてよい” わけではない


10. まとめ:今日から実践できる理想的な歯の磨き方

  1. 歯ブラシは45度で歯と歯ぐきの境目に

  2. 力は弱く(100〜150g)

  3. 1ヶ所につき10〜20回細かく動かす

  4. フロスは毎日

  5. 子供には年齢に応じた磨き方+仕上げ磨き

  6. 大人は歯周病を意識したブラッシング

  7. 歯ブラシは小さめのヘッドを選ぶ

正しい「歯の磨き方」は、今日から誰でも変えられます。

あなたやご家族の歯の健康を守るためにも、ぜひ本記事で紹介した方法を実践してみてください。

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