歯茎が腫れて膿がでるのはなぜ?
- 2026年1月30日
- お知らせ
皆様こんにちは🦷
しま歯ならび矯正歯科の歯科助手Gです
2026年開始から早くも1ヶ月が経とうとしています😲
時の流れはあっという間ですね🤧
まだまだ冷える時期でもあるので暖かい恰好をして、体調に気を付けて過ごしましょう🌸
さて今回は、当院の患者さまにもよく見られる”歯茎が腫れて白くぷくっと腫れている”原因とその治療方法について詳しく解説いたします
ぜひ最後までお付き合いくださいね🎶
歯茎が腫れて膿が出るのはなぜ?原因・治療方法・予防までわかりやすく解説
はじめに(患者さん向け)
「歯茎がぷくっと腫れている」「押すと白っぽい膿が出る」「痛みはないけれど違和感が続く」――このような症状に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
歯茎から膿が出る状態は、歯や歯茎の中で細菌感染が進行しているサインです。一時的に症状が落ち着くこともありますが、根本原因が解決していない場合、再発や悪化を繰り返すことがあります。放置すると歯を失う原因になったり、全身の健康に影響することもあるため注意が必要です。
このページでは、歯科医院の視点から、
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歯茎が腫れて膿が出る主な原因
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歯科医院で行う検査と治療方法
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放置するリスク
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そうならないための予防・対処法
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よくあるご質問(Q&A)
について、専門用語をできるだけ避け、患者さんにもわかりやすく解説します。
第1章 歯茎が腫れて膿が出るとはどんな状態?
歯茎が腫れて膿が出る状態とは、歯や歯茎の内部で細菌感染が起こり、炎症が進んでいることを意味します。膿は、細菌・白血球・壊れた組織などが混ざったもので、体が感染と戦った結果として生じるものです。
見た目には歯茎のトラブルだけのように見えても、実際には
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歯を支える骨(歯槽骨)
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歯の根の先
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歯周ポケットの深部
など、目に見えない部分で病気が進行しているケースが多いのが特徴です。

第2章 歯茎が腫れて膿が出る主な原因
歯茎が腫れて膿が出るという症状は、単なる「歯茎の腫れ」ではなく、細菌感染がある程度進行した結果として現れるサインです。ここでは、歯科臨床の現場で特に多く見られる原因について、もう一歩踏み込んで詳しく解説します。
1.歯周病(歯周炎)【最も多い原因】
歯茎の腫れや膿の原因として、最も多くを占めるのが歯周病です。歯周病は、歯と歯茎の境目に付着した歯垢(プラーク)内の細菌によって引き起こされる慢性的な感染症です。
歯垢は白くやわらかいため軽視されがちですが、1mgあたり数億個もの細菌が存在するといわれています。歯磨きが不十分な状態が続くと、歯垢は歯石へと変化し、歯ブラシでは除去できなくなります。これにより歯茎の炎症が慢性化し、歯周ポケットが徐々に深くなっていきます。
歯周ポケットが深くなると、その内部は酸素が少ない環境となり、歯周病を悪化させる細菌がさらに増殖します。その結果、体の防御反応として白血球が集まり、膿が形成されます。これが歯茎を押したときに出てくる膿の正体です。
歯周病が進行すると、
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歯茎から繰り返し膿が出る
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口臭が強くなる
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歯が浮いたような感覚がある
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歯がグラグラ動く
といった症状が現れます。しかし、強い痛みを感じにくいまま進行することが多いため、症状に気づいた時には重度に進行しているケースも少なくありません。
2.根尖性歯周炎(歯の根の先にできる感染)
虫歯が深く進行し、歯の神経(歯髄)にまで細菌感染が及ぶと、歯髄は炎症を起こし、最終的には壊死します。壊死した神経の内部は細菌の温床となり、その細菌が歯の根の先へと広がることで起こるのが根尖性歯周炎です。
根尖性歯周炎では、歯の根の先に膿が溜まり、逃げ場を求めて歯茎に出口を作ることがあります。これが「フィステル」と呼ばれる状態で、ニキビのような見た目をしているのが特徴です。
このタイプの炎症では、
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膿が出ると一時的に腫れが引く
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痛みがほとんどない場合もある
といった特徴があり、「治った」と誤解されやすい点が問題です。しかし、実際には感染源は歯の中に残ったままであり、自然に治癒することはありません。放置すると、再発を繰り返したり、急激に腫れや痛みが強くなることがあります。
3.智歯周囲炎(親知らずの炎症)
親知らずは、最も奥に位置し、まっすぐ生えないことも多いため、歯ブラシが届きにくい部位です。特に親知らずが半分だけ歯茎に埋まった状態では、歯と歯茎の隙間に汚れが溜まりやすく、細菌感染を起こしやすくなります。
智歯周囲炎では、
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歯茎の腫れ
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強い痛み
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膿の排出
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口が開きにくい、飲み込みにくい
といった症状が現れることがあります。炎症が強い場合には、発熱や顎のリンパ節の腫れを伴うこともあります。
症状を繰り返す場合、根本的な解決策として親知らずの抜歯が必要になるケースも少なくありません。
4.被せ物・詰め物の不適合、噛み合わせの問題
被せ物や詰め物が歯に合っていない場合、わずかな隙間に汚れが溜まり、細菌感染の原因となることがあります。また、噛み合わせの不具合によって特定の歯や歯茎に強い力がかかり続けると、歯茎が傷つき、炎症を起こしやすくなります。
このような慢性的な刺激が続くことで、歯茎の防御力が低下し、膿を伴う炎症へと進行する場合があります。
5.全身疾患・生活習慣との深い関係
歯茎の腫れや膿は、口の中だけの問題ではありません。特に以下の要因は、歯茎の炎症を悪化させることがわかっています。
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糖尿病(血糖コントロール不良)
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喫煙習慣
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強いストレス
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睡眠不足や栄養バランスの乱れ
これらは免疫力を低下させ、細菌感染に対する抵抗力を弱めます。歯茎のトラブルは、全身の健康状態を映し出す鏡ともいえるのです。
第3章 歯科医院で行う検査と診断
歯茎が腫れて膿が出ている場合、見た目だけで原因を判断することはできません。適切な治療を行うためには、原因を正確に突き止めることが最も重要です。
歯科医院では、以下のような検査を組み合わせて診断を行います。
1.視診・触診
まず、歯茎の腫れの位置、色、膿の出方、痛みの有無などを確認します。どの歯に関連した炎症なのか、歯周病由来か、歯の根の問題かを大まかに把握します。
2.歯周ポケット検査
専用の器具を使って、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さを測定します。ポケットが深いほど、歯周病が進行している可能性が高くなります。出血や膿の有無も重要な判断材料です。
3.レントゲン検査
レントゲン検査では、
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歯を支える骨が溶けていないか
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歯の根の先に膿が溜まっていないか
など、目に見えない部分の状態を確認します。根尖性歯周炎や重度歯周病の診断には欠かせない検査です。
4.必要に応じたCT検査
通常のレントゲンでは判断が難しい場合、歯科用CTを用いて三次元的に確認することがあります。炎症の広がりや神経・骨との位置関係を把握することで、より安全で確実な治療計画を立てることができます。
これらの検査結果を総合的に判断し、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療方針を決定します。自己判断で様子を見ることは、症状を悪化させる原因となるため注意が必要です。
第4章 歯茎が腫れて膿が出る場合の治療方法
歯茎が腫れて膿が出ている場合、治療で最も重要なのは症状そのものではなく、原因に対して適切な処置を行うことです。膿を出す、腫れを抑えるといった対症療法だけでは、根本的な解決にはなりません。ここでは、原因別に歯科医院で行われる治療方法を詳しく解説します。
1.歯周病が原因の場合の治療
歯周病が原因の場合、治療の基本は歯周病菌の数を減らし、炎症をコントロールすることです。
(1)スケーリング・ルートプレーニング
歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯石・歯垢を専用の器具で徹底的に除去します。特に歯の根の表面に付着した歯石は、歯茎の炎症を長引かせる原因となるため、丁寧な処置が必要です。
この治療により、歯周ポケット内の細菌環境が改善され、膿や腫れが徐々に落ち着いていきます。
(2)歯周基本治療後の再評価
歯周病治療は、一度の処置で終わるものではありません。一定期間後に再評価を行い、炎症の改善具合や歯周ポケットの深さを確認します。
(3)歯周外科治療
重度の歯周病では、通常の清掃だけでは改善が難しい場合があります。その際には、歯茎を一時的に開き、直接目で確認しながら歯石や感染組織を除去する歯周外科治療が検討されます。
2.根尖性歯周炎が原因の場合の治療(根管治療)
歯の根の先に膿が溜まっている場合は、歯の内部から感染を取り除く根管治療が必要になります。
(1)感染した神経の除去と消毒
歯の内部にある感染した神経や細菌を取り除き、根管内を丁寧に洗浄・消毒します。この工程が不十分だと、再発の原因になります。
(2)根管充填と被せ物治療
根管内が無菌的な状態になったことを確認したうえで、薬剤を詰めて密閉します。その後、被せ物を装着し、再感染を防ぎます。
根管治療は時間がかかることもありますが、歯を残すために非常に重要な治療です。
3.抗菌薬(抗生物質)についての考え方
腫れや痛みが強い場合、一時的に抗菌薬を使用することがあります。ただし、抗菌薬はあくまで補助的な役割であり、
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原因となる歯石や感染源を除去しなければ再発する
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長期使用は耐性菌のリスクがある
という点から、薬だけに頼る治療は行いません。
4.親知らずが原因の場合の治療
智歯周囲炎が原因の場合、まずは炎症を抑える処置を行います。症状が落ち着いた後、
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繰り返し炎症を起こしている
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清掃が難しい位置にある
と判断される場合は、親知らずの抜歯を検討します。抜歯は将来的なトラブルを防ぐ有効な選択肢です。
5.被せ物・噛み合わせの調整
被せ物や詰め物の不適合、噛み合わせの問題が原因の場合は、
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補綴物の調整・再製作
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噛み合わせの調整
を行い、歯茎への負担を減らします。原因を取り除くことで、炎症の再発を防ぐことができます。
6.治療後のメンテナンスの重要性
治療が完了しても、適切なメンテナンスを行わなければ再発する可能性があります。治療後は、
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定期的な歯科検診
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プロフェッショナルクリーニング
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セルフケアの確認
を継続することが、歯茎の健康を守る鍵となります。
2.根管治療(歯の神経の治療)
根尖性歯周炎が原因の場合は、感染した神経を取り除き、歯の内部をきれいに消毒する根管治療を行います。原因を取り除くことで、膿や腫れは徐々に改善していきます。
3.抗菌薬(抗生物質)について
腫れや痛みが強い場合、一時的に抗菌薬を使用することがありますが、薬だけで完治することはありません。必ず原因に対する治療が必要です。
4.親知らずの抜歯
智歯周囲炎を繰り返す場合は、炎症が落ち着いたタイミングで親知らずの抜歯を検討します。
第5章 歯茎の腫れや膿を放置するとどうなる?
歯茎が腫れて膿が出ている状態は、すでに感染が進行しているサインです。しかし「痛みがない」「一度膿が出たら腫れが引いた」といった理由から、そのまま放置してしまう方も少なくありません。ここでは、放置することで起こりうるリスクについて詳しく解説します。
1.歯を支える骨が溶けていく
歯周病や根尖性歯周炎を放置すると、炎症は歯茎だけでなく歯を支える骨(歯槽骨)へと広がっていきます。骨が溶けると元には戻らず、
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歯がグラつく
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噛む力が弱くなる
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最終的に歯を失う
といった結果につながります。
2.急激な腫れや強い痛みを起こすことがある
慢性的な炎症が、ある日突然急性化し、
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顔が大きく腫れる
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強いズキズキとした痛み
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口が開かない
といった症状を引き起こすことがあります。このような状態では、日常生活にも大きな支障をきたします。
3.感染が広がり全身に影響する可能性
口の中の細菌は、血管を通じて全身に影響を及ぼすことがあります。近年では、歯周病と
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糖尿病
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心疾患
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脳血管疾患
などとの関連が指摘されています。歯茎の膿は、お口の中だけの問題ではないことを理解しておくことが重要です。
4.治療が大がかりになる
早期であれば比較的簡単な処置で済むケースでも、放置することで
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外科的処置が必要になる
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治療期間が長くなる
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費用の負担が大きくなる
といったデメリットが生じます。
第6章 歯茎が腫れて膿が出ないための予防と日常の対処法
歯茎の腫れや膿は、適切なケアと早めの対応によって防ぐことが可能です。ここでは、日常生活で意識していただきたいポイントを詳しく解説します。
1.正しいセルフケアを身につける
毎日の歯磨きは、最も基本でありながら最も重要な予防策です。
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歯と歯茎の境目を意識して磨く
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力を入れすぎない
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フロスや歯間ブラシを併用する
特に歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に落とせません。補助清掃用具を使うことで、歯周病リスクを大きく下げることができます。
2.定期的な歯科検診とプロフェッショナルケア
自覚症状がなくても、定期的に歯科医院で検診とクリーニングを受けることが重要です。歯石はセルフケアでは除去できないため、専門的なケアが必要です。
定期管理を行うことで、
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早期発見・早期治療
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再発防止
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お口の健康維持
につながります。
3.生活習慣を整える
歯茎の健康は、全身の健康と密接に関係しています。
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禁煙を心がける
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十分な睡眠をとる
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栄養バランスの良い食事
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ストレスを溜め込まない
これらは免疫力を保ち、炎症を起こしにくい体づくりにつながります。
4.違和感を感じたら早めに歯科医院へ
「少し腫れている気がする」「押すと違和感がある」といった軽い症状の段階で受診することが、最も大きな予防策です。
おわりに
歯茎が腫れて膿が出る症状は、決して珍しいものではありませんが、体からの重要な警告サインです。多くの場合、その背景には歯周病や歯の根の感染といった、早期対応が重要な病気が隠れています。
症状が軽いうちに原因を見つけ、適切な治療と予防を行うことで、歯を守り、治療の負担を最小限に抑えることができます。
「まだ大丈夫」と思わず、少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽に歯科医院へご相談ください。私たちは、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた最適なサポートを行っています。
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