ヘッダー画像

矯正用ゴム(エラスティック)について

矯正用ゴム(エラスティック)について|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市の矯正歯科

矯正用ゴム(エラスティック:elastic) とは?

矯正装置に引っかけて使用する、輪ゴムのようなものをいいます。引っ張ると元に戻ろうとするゴムの弾性力を利用して、主に歯の移動に使用されます。素材はラテックスやポリウレタンゴムのものがあります。

矯正用ゴムは矯正治療中のさまざまな場面で使用されます

  1. ゴムかけ

    矯正装置に装着されているフックに小さな輪ゴムのようなものを引っかけて使用します。患者さんご自身で着けたり外したりしていただくものになりますが、当院でしっかり指導させていただきますのでご安心ください。

    ①顎間ゴムワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置などの多くの矯正治療中に行うゴムかけです。患者さんごとに動かしたい歯の方向や位置などが違ってきますので、フックの位置やゴムの種類もさまざまあります。

    Ⅱ級ゴム:下の奥歯から上の前歯や犬歯に向かってかける顎間ゴムです。主に上の歯が前に出ている患者さんに使用されます。上の前歯を内側に移動したり、上の犬歯や奥歯を後方に移動したり、下の奥歯を前方に移動するために用います。

    Ⅲ級ゴム:上の奥歯から下の前歯や犬歯に向かってかける顎間ゴムです。主に下の歯が前に出ている患者さんに使用されます。下の前歯を内側に移動したり、下の犬歯や奥歯を後方に移動したり、上の奥歯を前方に移動するために用います。

    交差ゴム(クロスゴム):歯の外側から内側に向かってかける顎間ゴムで、歯の噛む面をクロスするようにゴムをかけます。主に上の奥歯が外側、下の奥歯が内側にずれてしっかり噛み合わせができない状態(シザースバイト、鋏状咬合)や上の奥歯が下の奥歯の内側に入ってしまうことで反対の噛み合わせになっている状態(クロスバイト)がある患者さんに使用されます。奥歯の傾きを調整し、シザースバイトやクロスバイトを改善させるために用います。

    垂直ゴム:上の歯と下の歯にほぼ垂直にかける顎間ゴムです。主に奥歯で噛んだ時に、上の前歯と下の前歯の間に隙間がある(開咬)患者さんに使用されます。歯を垂直方向に引っ張ることで、上下の歯の隙間を改善させるために用います。

    その他:上記以外にも、顎間ゴムを三角形にかけた場合には三角ゴム、四角形にかけた場合は四角ゴムと呼ぶことがあります。

    エラスティックホルダー

    エラスティックホルダー

    患者さんご自身でゴムかけをする際に、より簡単で素早く装着できるようにエラスティックホルダーをお渡ししております。
    ゴムをかける部分によっては、慣れるまでかけづらい場合もあります。慣れるまではエラスティックホルダーを使用し、鏡を見ながらゴムかけを行うことをお勧めしております。

    ②上顎前方牽引装置と併用する矯正用ゴムお口の中の矯正装置に設置されたフックと上顎前方牽引装置に引っかけて使用するゴムです。上顎前方牽引装置は、主に上顎の成長が不足している患者さんに使用されます。顔面部を支えにしてゴムの力を作用させることで、上顎の成長を促進させるために用います。上顎前方牽引装置は子どもの矯正で使用される装置のため、ゴムかけはご家族にしていただくことが多いです。ゴムのかけ方については来院時に一緒に練習させていただきますのでご安心ください。

    エラスティックゴムの大きさや強さ直径3~10mmほどの小さなゴムで、ゴムの厚みが太いゴムは大きな力をかけることができ、細いゴムは小さな力をかけられます。患者さんのお口の状態に合わせて、さまざまな大きさや太さの中から選んでお渡ししております。

    ゴムかけも矯正治療の一環小さなゴムですが、着けると着けないでは治療の速度に大きな差が出ることもあります。せっかく歯が動いてもゴムを外している時間が長いと元に戻ってしまう場合もありますのでなるべく長い時間装着するようにしましょう。

  2. 結紮

    結紮

    結紮とは、矯正治療で歯に装着したボタン(ブラケット)と金属のワイヤーを固定するために行う処置です。結紮は結紮線と呼ばれる金属を用いて行う場合とモジュールと呼ばれるゴムを用いて行う場合があります。
    モジュールは小さい輪ゴムのようなもので、ブラケット周囲を取り囲むことでワイヤーとブラケットを固定する役割があります。こちらは当院にて取り外しを行うものになります。装置調整の際にワイヤーを調整したり、モジュールが着色してきたりした場合に、新しいモジュールへ交換を行います。

  3. 歯間分離(セパレーション:
    separation)

    歯間分離

    バンド(奥歯に装着する金属の輪っか状の器具)が組み込まれた矯正装置を装着する際に、歯と歯の間にわずかな隙間を作るための処置を歯間分離(セパレーション)といいます。歯と歯が接する部分(コンタクトポイント)を取り囲むように小さいゴム(セパレータ)を取り付けて隙間を作ります。装置装着の約1週間前に行います。セパレータは緩んで外れてしまうこともありますので、その際は当院にご連絡ください。

  4. その他パワーチェーン:

    パワーチェーン

    矯正用ゴムを鎖状に連ねたものです。ゴムの収縮性を利用して、歯と歯の間の隙間を閉じたり、捻じれている歯を回転させたり、骨に埋まっている歯を引っ張って生える手助けをしたりする等さまざまな用途で用いられます。

pagetop