歯科矯正用アンカースクリュー 治療の流れ
歯科矯正用アンカースクリュー 治療の流れ
処置前にCT撮影を行い、歯科矯正用アンカースクリューを埋め込む位置を3次元的にシュミレーションします。
✓全身疾患や服用薬、アレルギーがある方はあらかじめお知らせください
病気の種類や服用薬によっては、麻酔薬の影響が出る場合があります。初診問診票にてお身体全体に関して記載する部分がありますので、正確にご記入をお願いします。もし、治療中に記載内容に修正や追加が必要になった場合は、その都度お知らせください。
✓歯科での麻酔が初めてまたは麻酔で具合の悪くなったことがある方はお知らせください
✓麻酔後は、麻酔部位周辺がしばらくしびれていますのでご注意ください
麻酔が切れるまでは個人差がありますが、2-3時間ほど麻酔部位周辺の感覚が鈍っています。
唇や頬っぺたを噛みやすく、やけどをしやすくなっておりますので、食事は麻酔が切れてからとるようにしてください。
心疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、喘息など
・歯科矯正用アンカースクリューを支え(固定源)として治療を行います
歯科矯正用アンカースクリューが骨の中で安定するのが確認されたら、固定源として使用しながら目的の歯を理想的な位置へ移動させていきます。主に、歯科矯正用アンカースクリューにゴムやバネを引っかけて使用する場合が多いです。
・植立後に注意していただきたいこと
植立直後は、スクリューが骨の中で安定しないため、指や舌で力を加えないようにしてください。また、硬い食べ物は控えてください。もし、スクリューが揺れてきたり、スクリュー周囲に痛みが出てくるなどありましたら当院にご連絡ください。
・歯科矯正用アンカースクリューが脱落した場合
歯科矯正用アンカースクリューは、治療終了後に撤去するため骨と完全には結合していません。骨や歯肉の状態、埋め込む部位によっては、歯科矯正用アンカースクリューが安定しづらい場合があり、再度埋め込みの処置が必要になる場合もあります。また、どうしても安定が得られない場合は、別の装置にて対応することがあります。もし歯科矯正用アンカースクリューが取れてしまった場合は、当院へご連絡いただき、次回来院時に取れた歯科矯正用アンカースクリューを忘れずにご持参いただくようお願いします。
・歯科矯正用アンカースクリューの撤去
目的の位置まで歯の移動が完了したら、歯科矯正用アンカースクリューの撤去を行います。通常の場合、出血や痛みはほとんどないため麻酔は使用しないことが多いです。撤去して1週間もすれば、植立した部位はほとんど元の状態に戻ります。
歯科矯正用アンカースクリューの周りに汚れが溜まった状態が続くと、歯茎が腫れるなど炎症を起こすことがありますので注意が必要です。
・スクリューを磨く時は鏡を見て位置を確認しながら行ってください。
・歯ブラシを軽く持って、毛先を小刻みに動かしながらスクリューの周りに歯ブラシを当ててください。
・スクリューの上(十字が刻まれている部分)と側面の両方に歯ブラシを当てて、スクリュー周囲全体がきれいになるように磨いてください。スクリューと歯茎や粘膜の境目の細かい部分も清掃するようにしてください。
・スクリューの位置によっては歯ブラシを挿入しにくい場合があるため、唇や頬っぺたを避けながら磨くようにしてください。
・洗口液を歯ブラシにつけてスクリュー周辺を磨くのも効果的です。
※実際の歯ブラシの動かし方やスクリューの位置ごとの磨き方については、実際に当院にてご説明させていただきますのでご安心ください。月1回の調整時に汚れの付着状況や炎症の有無など確認させていただきます。