フッ素(フッ化物)について
フッ素(フッ化物)について
フッ素は、酸素などと同様に自然界に広く分布している天然元素の1つです。フッ素はとても反応性が高い元素のため、基本的には単体で存在することはなく、他の元素と結合してフッ化物として存在します。フッ化物は私たちが毎日摂取している飲食物にも含まれています。
フッ化物には主に以下の3つのメカニズムにより虫歯を防ぐ効果があることが分かっています。
萌出後成熟:
生えたての歯の表面は、まだ結晶構造が未熟なため虫歯になりやすくなっています。しかし、お口の中で唾液と接触することで徐々に結晶が成熟し、虫歯に対して強くなっていきます。その理由として、歯の表面へフッ素イオンが取り込まれるなどして結晶が安定化するためと言われています。
歯の表面の汚れを清掃します。
唾液が付着しないように、
歯の表面を乾燥させます。
ジェル状の薬液を歯の表面へ
塗布していきます。
余分な薬液を除去します。
※薬液の塗布後は30分間ご飲食を控えるようお願いいたします。
フッ化物を使用していたとしても虫歯を完全に予防できるわけではありません。基本的には歯磨きをすることで歯の表面の汚れを除去し虫歯菌が住みつかないような環境を維持することが必要です。矯正治療中は装置がお口の中に入るので、特に毎日の丁寧な歯磨きが重要になります。虫歯にならずに矯正治療が無事終えられるよう、我々もベストを尽くしたいと思いますので皆さんも毎日の歯磨きを頑張っていきましょう。