マウスピース型矯正装置 治療の流れ
マウスピース型矯正装置 治療の流れ
1初診相談・精密検査・診断
初診相談から診断までの流れについて、詳しくは「初めてご来院の方へ」をご覧ください。
マウスピース型矯正装置での矯正治療をご希望の方は、精密検査時に光学3Dスキャナーによるお口の中のスキャンとCT撮影が必要になります。
2クリンチェック:3Dモデルによる治療前後のシミュレーション
精密検査時のデータと指示をマウスピース製造元へ送ると、1‐2週間で治療計画に基づいた歯ならびのシミュレーションが完成します。
クリンチェック・ソフトウェアで担当医がシミュレーションを確認し、細かい歯の移動の修正を行います。この作業を繰り返し行うことで最終的なシミュレーションが完成します。
完成した治療前後のシミュレーションを患者さんにご説明させていただき、ご納得いただければ最終データに基づいてマウスピース型矯正装置の設計が行われ、製作開始となります。
3マウスピース型矯正装置セット
マウスピース型矯正装置が到着したら、当院から患者さんへご連絡させていただきます。装置到着までは通常2週間程度かかります。
装着手順
マウスピース装着
マウスピースの適合を確認させていただき、問題なければ患者さんにマウスピースの取り外しの練習を行っていただきます。
装着時:前歯から奥歯にかけて指でゆっくり押して装着していきます。慣れるまでは鏡を見ながら行ってください。
外す時:奥歯の内側のマウスピースのふちに指を引っかけて、外側に開くように外してください。奥歯両側が外れたら前歯の方を両手でつかんでゆっくり全体を外してください。
※アタッチメントとは?
マウスピース型矯正装置で使用する白い突起で、歯の表面に装着します。材質はプラスチックで、虫歯治療で使用する白い詰め物と同じ材料になります。
マウスピース型矯正装置では、マウスピースが歯の周りを取り囲むことで歯に力を加え移動させます。したがって、マウスピースが歯を覆っている面積が多いほどよりしっかりとした力を歯にかけることができ、歯の移動力が発揮されやすくなります。そしてアタッチメントには、マウスピースから歯に力を加えた時にマウスピースが外れないように抵抗する作用もあります。更に、アタッチメントの形状によって歯へ力をかける位置や方向、大きさをコントロールしています。
アタッチメントは、矯正治療後に外すものとなります。治療中にアタッチメントが外れてくる場合もありますので、その際は当院へご連絡ください。
使用方法
マウスピース取り外し後はマウスピースの清掃が必要になります。
・マウスピースは柔らかい歯ブラシ(もしくは指)、と水を用いて清掃して下さい。
・清掃時に、食器洗い用洗剤(中性洗剤)を使用していただいても構いません。当院でも販売しておりますマウスピース洗浄剤を使用されますと、より清潔にお使いいただけるかと思います。(ご希望ございましたら、詳細はスタッフにお尋ね下さい。)
【ご使用を控えて頂きたいもの】
・歯みがき粉(配合されている研磨剤によりマウスピースに傷がつき、雑菌繁殖のリスクが高まります。)
・熱湯(マウスピース変形の恐れがあります。)
・入れ歯用洗浄剤(こちらは入れ歯についた強固な汚れを落とす物になりますのでお控え下さい。)
マウスピース装着時、チューイと呼ばれるゴムのようなものを噛んでいただきます。
・新しいマウスピースを装着した直後は20~25分間ほど噛んでいただきます。
・交換翌日からは就寝前に10~15分間チューイを噛んでいただきます。可能であれば25分間噛んで下さい。
・左右均等になるようしっかりと噛んでください。
(マウスピースは装着のみですと、十分な矯正力が発揮されません)
・外出先やお昼休憩などでお時間が取れそうにない場合は30回ほどで構いません。
4装置調整
基本的には月1回ご来院いただき、マウスピースの適合確認や使用状況チェックを行います。アタッチメントやボタンが外れていないかどうかの確認も行います。
当院では、お口の写真撮影と光学3Dスキャンを定期的に行い、治療の進行具合を確認しご説明させていただいております。
※歯と歯の間を0.2~0.5mm単位で削る場合があります。
IPR(InterProximal Reduction)と呼ばれ、歯がならぶスペースを作るための処置です。IPR量を測定するゲージを使用して、最小限で行います。
※歯にボタンを装着する事があります。
歯にゴムをかけ、ゴムの力を使って歯の移動の補助を行うことがあります。ゴムをかけるために歯の表面にボタンを装着します。
5保定
歯ならびと噛み合わせの後戻りを防ぐため、装置を装着して経過観察を行います。