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医療コラム

矯正治療費が保険適用になることはあるの?|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

矯正治療費が保険適用になることはあるの?

皆様こんにちは🦷

しま歯ならび矯正歯科の歯科助手Gです🐻

最近はぽかぽかと暖かく過ごしやすい日々が続いていますね🌷

4月より新生活が始まり、入学された方、入職された方、お引越しされて慣れない環境下での生活が始まった方など

大きく生活が変わった方も多いと思われます。そろそろ疲れが出始めて体調を崩される方も多いのではないでしょうか?…💦

あまり無理をせず、肩の力を抜いてほどほどに休みながら一緒に頑張りましょう~🌞

 

さて、今回は当院でもかなりよく聞かれる、「矯正治療費は保険適用にならないの?」というご質問に対してお話をしていきます😌

ぜひ最後までお付き合いくださいね🎶

 

第1章:歯科矯正治療とは

歯科矯正治療は、歯ならびや噛み合わせの不具合を改善するための治療法で、見た目の美しさだけでなく、

機能的な健康も改善するために重要な役割を果たします。歯科矯正には、ワイヤーを使った方法や

透明なマウスピースを使う方法などがありますが、治療が必要かどうかは患者様一人一人の症状や問題により異なります。

歯ならびや噛み合わせの不具合が生活に支障をきたしている場合、または将来的に健康リスクを避けるために必要な場合

歯科矯正治療が推奨されます。

第2章:歯科矯正治療の費用

歯科矯正治療の費用は非常に高額で、一般的に数十万円から数百万円に及ぶことがあります。

このため、多くの人々が治療を受けるかどうかを迷うことになります。

ですが、矯正治療が保険適用とされる場合、自己負担額が大きく軽減されるため、治療を受ける選択肢が広がります。

歯科矯正の治療費用は、使用する器具や治療の期間、患者様の状態などによって異なるため、事前に歯科医師としっかりと相談して

費用について理解を深めておくことが重要です。

第3章:保険適用になる場合とは

日本の健康保険制度では、原則として美容目的の歯科矯正治療には保険が適用されません

しかし、歯科矯正が医学的に必要な場合、特定の条件を満たすことで、保険適用となることがあります。

これらの条件は、一般的に「顎変形症」や「噛み合わせの問題」に関するものです。

具体的にどのようなケースが保険適用になるのか、詳しく見ていきましょう。

1. 顎変形症(顎の骨の異常)

顎変形症とは、顎の骨の発育や位置に異常がある状態を指します。この状態は、上顎または下顎の位置が異常であったり、

顎の発育に問題があったりする場合に見られます。顎変形症は、噛み合わせに大きな影響を与え、咀嚼や発音、

さらには顔の形態にまで問題を及ぼすことが多いため、治療が必要とされます。

顎変形症にはいくつかのタイプがあり、具体的には以下のようなケースが考えられます。

  • 下顎前突(かがくぜんとつ)

    下顎が異常に前に突き出している状態で、いわゆる「受け口」に見られるものです。食べ物をうまく噛み砕けないだけでなく、見た目にも大きな影響を与えます。

  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ)

    上顎が過剰に前に出ている状態で、一般的には「出っ歯」として知られています。この場合、噛み合わせが悪いため、発音や食事にも影響が出ることがあります。

  • 顎の非対称(あごのひたいしょう)

    顎の左右の大きさが異なり、顔が非対称になることがあります。これも顎変形症の一種で、噛み合わせや顔のバランスを整えるために治療が必要です。

顎変形症の場合、顎の骨を切って位置を調整する外科的手術が必要になることもあります。

このような手術が行われる場合、美容目的というよりは噛み合わせを改善し機能的な問題を解決するためのものとみなされ

矯正治療が保険適用となり、患者様は自己負担を抑えることができます。

2. 噛み合わせの問題

顎変形症に該当しない場合でも、噛み合わせに関して深刻な問題が生じている場合、保険適用となることがあります。

これには、以下のような問題が該当します。

  • 開咬(かいこう)

    開咬は、上下の歯がうまく接触しない状態を指します。前歯が閉じずに隙間ができてしまうことがあり、これは食事や発音に非常に大きな影響を与える問題です。食事の際にしっかりと噛むことができず、消化不良や胃腸への負担をかけることがあります。また、発音の際にも不自然な音が出ることがあります。開咬は機能的な問題を引き起こすため、保険適用の対称となることがあります。

  • 交叉咬合(こうさこうごう)

    交叉咬合は、上下の歯が本来の位置ではなく、左右で噛み合わせが逆転している状態を指します。この状態は、上下の歯の位置関係に異常があり、通常の噛み合わせができないため、食べ物を噛むことが困難になります。交叉咬合も、機能的な問題を引き起こすため、保険適用の対象となることがあります。

  • 過蓋咬合(かがいこうごう)

    過蓋咬合は、上の歯が下の歯に対して過剰にかぶさる状態を指します。これがひどくなると、噛み合わせがうまくいかず、顎に不自然な負担をかけてしまうため、長期間放置すると顎関節症や顎の痛みなどの問題が生じる可能性があります。これも、機能的な観点から保険適用となる場合があります。

3. 先天的な顎の異常

先天的に顎の発育に異常がある場合も、保険適用の対象になることがあります。例えば、顎の成長が不十分であったり、

顎が極端に小さかったり、大きかったりする場合です。これらの異常は、生まれつきのものや、発育段階で問題が生じた場合に

見られます。先天的な顎の異常は、機能的な問題を引き起こすため、治療が必要となることがあります。

  • 小顎症(しょうがくしょう)

    小顎症は、顎が通常よりも小さく発育している状態を指します。この状態では、上顎と下顎のバランスが崩れ、噛み合わせがうまくいかなくなることが多いです。小顎症は、食事や発音に影響を与えるだけでなく、顎関節にも負担がかかるため、矯正治療が必要とされる場合があります。

  • 大顎症(だいがくしょう)

    大顎症は、顎が過剰に大きく発育した状態を指します。この場合、上顎や下顎が他の歯と比べて異常に突出していることがあり、見た目にも影響を与えます。大顎症も、機能的な問題を引き起こすため、治療が保険適用となることがあります。

4. その他の医学的理由

厚生労働大臣が定めている以下の疾患についても保険適用での治療が可能となります。

  1. 唇顎口蓋裂
  2. ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
  3. 鎖骨頭蓋骨異形成
  4. トリーチャ・コリンズ症候群
  5. ピエール・ロバン症候群
  6. ダウン症候群
  7. ラッセル・シルバー症候群
  8. ターナー症候群
  9. ベックウィズ・ウイーデマン症候群
  10. 顔面半側萎縮症
  11. 先天性ミオパチー
  12. 筋ジストロフィー
  13. 脊髄性筋委縮症
  14. 顔面半側肥大症
  15. エリス・ヴァンクレベルド症候群
  16. 軟骨形成不全症
  17. 外胚葉異形成症
  18. 神経線維腫症
  19. 基底細胞母斑症候群
  20. ヌーナン症候群
  21. マルファン症候群
  22. プラダー・ウィリー症候群
  23. 顔面裂(横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。)
  24. 大理石骨病
  25. 色素失調症
  26. 口腔・顔面・指趾症候群
  27. メビウス症候群
  28. 歌舞伎症候群
  29. クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
  30. ウイリアムズ症候群
  31. ビンダー症候群
  32. スティックラー症候群
  33. 小舌症
  34. 頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
  35. 骨形成不全症
  36. フリーマン・シェルドン症候群
  37. ルビンスタイン・ティビ症候群
  38. 染色体欠失症候群
  39. ラーセン症候群
  40. 濃化異骨症
  41. 6歯以上の先天性部分無歯症
  42. CHARGE症候群
  43. マーシャル症候群
  44. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  45. ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
  46. リング18症候群
  47. リンパ管腫
  48. 全前脳胞症
  49. クラインフェルター症候群
  50. 偽性低アルドステロン症
  51. ソトス症候群
  52. グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
  53. 線維性骨異形成症
  54. スタージ・ウェーバ症候群
  55. ケルビズム
  56. 偽性副甲状腺機能低下症
  57. Ekman-Westborg-Julin症候群
  58. 常染色体重複症候群
  59. 巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)
  60. 毛髪・鼻・指節症候群(Tricho Rhino Phalangeal症候群)
  61. クリッペル・ファイル症候群(先天性頸椎癒合症)
  62. アラジール症候群
  63. 高IgE症候群
  64. エーラス・ダンロス症候群
  65. ガードナー症候群(家族性大腸ポリポージス)

 

5. 医師による適応の判断

保険適用となるかどうかの最終的な判断は、歯科医師による診断に基づきます。歯科医師は、患者の症状や状態を詳しく調べ、保険診療の適用基準を満たしているかを判断します。そのため、自己判断で「保険が適用されるかどうか」を決めるのではなく、必ず専門医に相談し、必要な診断を受けることが重要です。

このように、歯科矯正が保険適用となるためには、顎の異常や噛み合わせに関する深刻な問題があることが前提です。美しい歯並びを求めるだけの治療では保険は適用されませんが、健康面での問題が関わる場合には、保険適用を受けることが可能です。治療が必要かどうかをしっかりと見極めるために、専門医の診断を受けることが不可欠です。

第4章:保険適用の手続き方法

歯科矯正治療を保険適用で受けるためには、以下の手順が必要です。

  1. 診断と医師の判断 まず、歯科医師に相談し、矯正治療が必要かどうかを診断してもらいます。その際、顎の状態や噛み合わせの問題が保険適用の対象となるかどうかを判断してもらいます。

  2. 医師の紹介状 顎変形症や噛み合わせの問題が保険適用になる場合、保険診療として治療を行うには、医師からの紹介状が必要です。歯科医師から紹介状をもらい、専門の病院や医師に相談します。

  3. 保険適用の確認 専門医が診断を行い、保険適用となる条件を満たしているかを確認します。条件を満たしている場合、治療を保険診療で受けることができます。

  4. 治療開始 保険適用が認められた場合、矯正治療が開始されます。治療費は保険が適用されるため、自己負担は大幅に軽減されます。

 

第5章:保険適用外の矯正治療

一方で、保険適用外となる矯正治療も多くあります。例えば、以下のような場合です。

  1. 美容目的の矯正 ただ単に見た目を改善したいという理由で矯正治療を行う場合は、保険は適用されません。歯ならびや顔の形に関する美容目的の治療は、自己負担で行うことになります。

  2. 軽度の噛み合わせの不具合 噛み合わせの問題が軽度であり、日常生活に支障をきたさない場合も、保険適用の対象とはなりません。

  3. 審美矯正 透明マウスピースなど、見た目の美しさを重視した治療方法は、原則として保険の対象外です。従って、治療費は全額自己負担となります。

 

第6章:保険適用のメリットとデメリット

メリット

  • 費用が軽減される

    健康保険が適用されることで、治療費が大幅に軽減されるため、経済的な負担が軽くなります。

  • 治療が早く受けられる

    医療保険適用の場合、治療を早期に始めることができるため、症状の進行を防ぐことができます。

デメリット

  • 条件が限られる

    保険適用の条件が厳しく、すべての患者が適用対象になるわけではありません。美容目的での矯正や軽度の問題には適用されない場合がほとんどです。

  • 制約がある

    保険適用になる治療法には制約があり、自由診療で行われるような高度な技術や素材が使用される場合には、保険が適用されません。

 

第7章:まとめ

歯科矯正治療は、見た目の美しさや噛み合わせの改善だけでなく、健康面でも非常に重要な治療です。健康保険が適用される場合、経済的な負担が軽減されるため、多くの人々にとって治療を受ける選択肢が広がります。しかし、保険適用となるためには、特定の医学的な条件を満たしている必要があります。

治療を受けるかどうかを決める際には、歯科医師との相談が重要です。また、治療の内容や期間、費用についても事前にしっかりと確認し、納得した上で治療を始めることが大切です。

当院では保険での矯正治療は行っておらず、自費診療のみとなっております。

保険治療、また外科矯正等のオペが必要となる矯正治療に関しては専門の医療機関をご紹介する形となりますので

予めご了承下さいませ🙇

※初診時に保険適用症例であると担当医より診断された場合、近医にご紹介いたします。

いかがでしたでしょうか!今回のコラムは多くの方が気になるような内容だったではないでしょうか?

自分ももしや保険適用になるかも?と疑問に思われる方はぜひご相談くださいね🐻

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