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医療コラム

歯医者のレントゲン撮影ってなんのため?|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

歯医者のレントゲン撮影ってなんのため?

皆様こんにちは🦷

しま歯ならび矯正歯科の歯科助手Gです🐰

肌寒く身体が冷える季節がやってきました🥶この時期は身体が温めるようなご飯をよく食べるかと思います

私はお鍋が大好きなので、秋から冬にかけては週1~週2ペースでお鍋を食べています( ´∀` )

こんな話をしていたらお鍋が食べたくなってきたので今日のお晩御飯もお鍋に決まりです🌟

さて、今回は歯医者に定期健診へ行かれた際や初めてかかる歯医者さんなどでよく撮影される『レントゲン』についてお話していきます。

あまり気にしていなくても何のために撮影しているのか、また撮影したレントゲンの何をみているのか、このコラムを読めば丸わかりです😯

よければ最後までお付き合いくださいね♪

第1章 はじめに:歯科レントゲンの役割

歯科医院での診療において、レントゲン撮影は欠かせない検査のひとつです。歯や歯茎、顎の骨などは肉眼だけでは確認できない部分が多く、むしろ「目に見えないところに問題が隠れている」ことがよくあります。例えば、歯と歯の間の虫歯、歯周病による骨の吸収、埋伏している親知らずの状態、根の先にできる膿の袋などは、口を開けて鏡で見ただけでは発見できません。

レントゲンは、こうした「隠れたトラブル」を早期に発見し、正確な診断と治療計画を立てるために非常に重要な役割を果たします。

本記事では、歯科で撮影されるレントゲンの種類や、それぞれがどのような目的で行われるのか、患者さんにとってどんなメリットがあるのかを詳しく解説していきます。


第2章 歯科レントゲンの基本原理と安全性

2-1 レントゲンの仕組み

レントゲン撮影は、放射線(X線)を体に当て、その透過度の違いを画像として映し出す仕組みです。硬い組織である歯や骨はX線を通しにくいため白く写り、柔らかい歯茎や神経、空気などは黒く写ります。このコントラストによって、通常の視診では見えない情報を得ることができます。

2-2 放射線被ばくの心配について

レントゲンと聞くと「被ばくが怖い」と思われる方もいますが、歯科用レントゲンは非常に低線量です。例えば、歯科用デンタルレントゲン1枚の被ばく量は約0.01ミリシーベルト程度で、これは東京からニューヨークまで飛行機で移動するときに浴びる宇宙線の数分の一以下です。さらに最近はデジタル化が進み、従来よりも大幅に線量が抑えられています。

2-3 妊娠中や子どもの場合

妊娠中でも腹部を鉛の防護エプロンで覆うことで胎児への影響はほぼありません。必要性が高い場合には、むしろ放置するリスク(重度の感染など)の方が大きくなるため、主治医と相談の上で撮影するケースもあります。子どもに関しても、安全性が確立されているため、診断に必要であれば撮影は適切といえます。


第3章 歯科レントゲンの種類と特徴

歯科医院で使われるレントゲンは、大きく分けて以下の種類があります。

  1. デンタル撮影(口内法レントゲン)

  2. パノラマ撮影(全顎レントゲン)

  3. セファログラム(矯正用レントゲン)

  4. デンタルCT(歯科用コーンビームCT)

  5. 咬翼法(バイトウィング撮影)

それぞれの特徴と役割を詳しくみていきましょう。


第4章 デンタル撮影(口内法レントゲン)

4-1 特徴

デンタル撮影は、口の中に小さなフィルムやセンサーを入れて撮影する方法です。1枚で2~3本程度の歯が写り、細かい部分まで鮮明に確認できるのが特徴です。拡大率が高いため、歯科医師が診断に必要とする「微細な変化」を把握するのにとても有効です。

一般的に歯科治療では、パノラマレントゲンで全体像を確認した後、さらに詳しい部分診断が必要な場合にデンタル撮影を追加します。たとえば「歯と歯の間に小さな影が見えるので虫歯かどうか確かめたい」といったときに用いられます。

4-2 何がわかるのか

  • 歯と歯の間の虫歯(隣接面カリエス):肉眼では見えにくい部分を正確に映し出せます。

  • 詰め物や被せ物の下に隠れた虫歯(二次カリエス):再治療が必要かどうか判断できます。

  • 歯根の状態:根の形がまっすぐか曲がっているか、分岐があるかなど治療計画に直結する情報です。

  • 根の先の炎症や膿の有無:見落とすと痛みや腫れを繰り返す原因になります。

  • 歯周病の進行度:歯を支える骨(歯槽骨)の吸収がどの程度進んでいるか把握可能です。

4-3 必要性と活用シーン

  • **根管治療(歯の神経の治療)**の前後に必ず必要

  • 虫歯が多発しやすい人の定期チェック

  • 歯周病が進行している人の骨吸収の進み具合を確認

  • **外傷(歯が折れた・揺れている)**のとき、根や骨の損傷を調べる

このように、1本1本の歯の「細部の状態」を見極めるためにデンタル撮影は非常に重要です。

4-4 患者さんの具体例

30代女性、定期健診で来院。特に痛みはなかったものの、デンタルレントゲンで奥歯の間に小さな黒い影が写りました。肉眼では分からない初期虫歯で、早期発見により最小限の削除で治療できました。もしレントゲンを撮らなければ、虫歯が進行して神経治療が必要になっていた可能性もありました。


第5章 パノラマ撮影(全顎レントゲン)

5-1 特徴

パノラマレントゲンは、専用の装置で患者さんの頭を固定し、装置が顔の周囲を回転しながら撮影します。1枚で上下左右すべての歯と顎の骨が写り、広い範囲を把握できるのが大きな特徴です。

デンタル撮影が「拡大鏡」だとすれば、パノラマは「地図」に例えられます。部分的な詳細はやや不鮮明ですが、全体を一望できる点で欠かせません。

5-2 何がわかるのか

  • 親知らずの位置や生え方:神経や隣の歯への影響を事前に把握できます。

  • 顎関節の状態:顎の関節円盤や骨の形に異常がないか確認。顎関節症の診断に有用。

  • 上顎洞(鼻の奥の空洞)の状態:副鼻腔炎や嚢胞との関連を見極められます。

  • 永久歯の萌出状況:小児の乳歯と永久歯の入れ替わりをチェック。

  • 歯周病の全体的な進行度:歯槽骨がどの程度失われているか確認可能。

5-3 必要性と活用シーン

  • 初診時の全体的な「健康診断」のような役割

  • 親知らずの抜歯前の確認

  • 入れ歯・インプラント治療のための骨の形態チェック

  • 歯が生えてこない子どもの原因調査(埋伏歯や過剰歯の確認)

全体像を把握できるため、患者さんへの説明にも使いやすく、「どこにどんな問題があるのか」を視覚的に理解してもらうのに役立ちます。

5-4 患者さんの具体例

40代男性、歯茎の腫れを主訴に来院。パノラマレントゲンで確認すると、腫れている部分の他に、反対側の親知らずが横向きに埋まっているのが発見されました。患者さん自身は全く自覚していませんでしたが、将来的に痛みや腫れの原因になる可能性があるため、抜歯を検討することに。パノラマ撮影で「見えていなかったリスク」が把握できたケースです。


第6章 セファログラム(矯正用レントゲン)

6-1 特徴

セファログラムは、頭部の側面(横顔)や正面を撮影する特殊なレントゲンです。顎の骨格と歯列のバランスを「顔全体の輪郭」とともに評価できるのが大きな特徴です。

矯正治療では、単に歯を並べるだけではなく、顎の骨格のバランスや成長を考慮する必要があります。そのためセファログラムは、治療方針を決定するうえで不可欠な資料となります。

6-2 何がわかるのか

  • 上下顎の骨格の前後関係:出っ歯や受け口の原因が歯だけなのか骨格なのかを区別できます。

  • 顎の成長方向:子どもの場合、将来どのように顎が成長するか予測可能。

  • 歯の傾きや位置:歯が前方に倒れているか、舌側に倒れているかを確認。

  • 顔の輪郭との調和:矯正後にどのような顔貌になるかをシミュレーションできます。

6-3 必要性と活用シーン

  • 矯正治療を始める前の診断・分析

  • 成長期の子どもにおける「成長予測」

  • 成人矯正での「治療ゴールの可視化」

  • 外科矯正手術(顎変形症)を行う場合の必須検査

矯正治療において「歯をどれだけ動かすか」「どの方向に動かすか」を数値的に分析できるため、治療の成功を左右する重要な資料となります。

6-4 患者さんの具体例

中学生の女の子、前歯の出っ歯を気にして矯正相談に来院。セファログラムを撮影したところ、歯だけでなく上顎自体が前に出ている「骨格性の出っ歯」であることが分かりました。歯の移動だけでは改善が難しいため、成長期を利用した顎の成長コントロールを提案。患者さんと保護者も納得し、早期に適切な治療を始めることができました。


第7章 デンタルCT(歯科用コーンビームCT)

7-1 特徴

歯科用CTは、従来のレントゲンとは異なり、三次元(3D)画像を得られるのが最大の特徴です。撮影装置が患者さんの頭部を回転しながらX線を照射し、コンピュータで再構成することで立体的な画像が得られます。

歯科用コーンビームCTは医科用CTよりも撮影範囲が小さく、歯科領域に特化しているため被ばく量も少なく済みます。

7-2 何がわかるのか

  • 親知らずと下顎管(神経)の位置関係:神経損傷リスクを事前に把握。

  • インプラント治療の骨量・骨質:安全な埋入位置や角度を精密に計測可能。

  • 複雑な根管形態:従来の2Dレントゲンでは見えない根の分岐を立体的に確認。

  • 顎関節や嚢胞の詳細な病変:治療方針を明確にできます。

7-3 必要性と活用シーン

  • インプラント手術の事前シミュレーション

  • 難しい親知らず抜歯で神経や血管を避けるための精密診断

  • **再根管治療(神経治療の再治療)**で失敗リスクを下げる

  • 腫瘍や嚢胞の精査

高度歯科治療に欠かせない検査であり、治療の安全性を高めるための強力なサポートとなります。

7-4 患者さんの具体例(矯正治療におけるケース)

中学生の女の子、矯正相談で来院。前歯の1本がなかなか生えてこないためCTを撮影したところ、永久歯が骨の中で横向きに埋まっている「埋伏歯」であることが判明しました。従来の2次元レントゲンでは位置関係が不明瞭でしたが、CTによって周囲の歯や神経との関係を立体的に把握でき、安全に 開窓牽引手術(歯肉を開いて埋まっている歯に矯正用の装置をつけ、少しずつ引き出す処置)を行うことができました。結果として前歯がきちんと並び、見た目も機能も改善できたケースです。


第8章 咬翼法(バイトウィング撮影)

8-1 特徴

バイトウィング撮影は、専用のフィルムを上下の歯で軽く噛んで固定しながら撮影する方法です。上下の奥歯が同時に写るため、「歯と歯の間の虫歯」と「歯周病の骨の高さ」を効率的にチェックできます。

デンタル撮影と似ていますが、上下同時に撮れる点で診断効率が高く、特に定期健診での虫歯発見に優れています。

8-2 何がわかるのか

  • 歯と歯の間の小さな虫歯:視診では見つからない初期虫歯を発見。

  • 歯周病による骨の吸収具合:どの部分がどの程度進行しているかを比較しやすい。

  • 詰め物・被せ物の適合:境目に段差や隙間があるかどうか確認。

8-3 必要性と活用シーン

  • 虫歯が多発しやすい人の定期健診

  • 歯周病の進行度チェック

  • メンテナンス目的の患者さんでの早期発見

特に欧米では、予防歯科の観点から「半年〜1年に一度のバイトウィング撮影」が一般的です。日本でも予防歯科意識の高まりに伴い、徐々に導入が進んでいます。

8-4 患者さんの具体例

20代男性、半年ごとの定期健診でバイトウィング撮影を実施。自覚症状はなかったものの、奥歯の間に初期虫歯が2か所見つかりました。ごく小さい段階だったため、削らずにフッ素塗布と経過観察で対応でき、歯を守ることができました。患者さんは「痛くなる前に分かって安心した」と予防の大切さを実感されたケースです。


第9章 各レントゲンの使い分けと診断の流れ

  • 初診時:パノラマで全体像 → 必要に応じてデンタル追加

  • 虫歯チェック:デンタルやバイトウィング

  • 歯周病評価:デンタル、バイトウィング、場合によってパノラマ

  • 矯正治療:セファログラム必須

  • 外科処置(親知らず・インプラント):CT撮影

つまり、患者さんの症状や治療目的に応じて、複数のレントゲンを組み合わせることで、より精度の高い診断が可能になります。


第10章 まとめ:レントゲンで「見えない安心」を得る

歯科のレントゲンは、単なる検査ではなく「安心のための情報源」です。

  • 小さな虫歯を早期発見できる

  • 骨の健康状態を確認できる

  • 外科処置を安全に行える

  • 矯正治療の精度を高められる

このように、レントゲンは治療の質を大きく左右する重要なツールです。被ばく量はごくわずかで、安全性も確立されているため、不安に思う必要はほとんどありません。むしろレントゲンを適切に活用することが、歯の寿命を延ばし、全身の健康を守ることにつながります。

歯医者でレントゲン撮影を勧められたら、それは「無駄な検査」ではなく、「見えない問題を早めに発見するための大切な一歩」だと理解していただければ幸いです。

いかがでしょうか🐰今回は歯医者でのレントゲン撮影の意味とその種類についてお話しました!

当院では①パノラマ撮影②セファログラム③CT撮影を主に使用して円滑に治療を進めるために使用しています(^^♪

当院にご来院の際は精密検査時よりレントゲン撮影も開始していきますのでこのコラムを読んでいただいたあなたは

いかにレントゲン撮影が重要かお分かりいただけたかと思います🌞

精密検査時は是非ご協力をお願いいたします(^_-)-☆

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