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医療コラム

歯の模型って何に使うの?|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

歯の模型って何に使うの?

こんにちは、しま歯ならび矯正歯科です🦷
もう今年が終わりに近づいていますね、月日が経つのは早いです。。。
もうすぐクリスマスですが、みなさんご予定は決まっていますでしょうか🎄
クリスマスにKFCを食べようとしたら、かなり混雑していて断念した記憶があるので早めに予定を立てようと思ったのですが、また何も決めずにこの時期まできてしまいました💦子どもの頃は毎年サンタさんにお願いをしてクリスマスプレゼントを楽しみにしていたことを思い出しながらこの記事を書いています🎅何をお願いするか悩みすぎて決められなかったこともあり、大量の書籍が枕元に届いた時はとても驚きました😊
皆さんも楽しいクリスマスを過ごせますように✨

さて、今回は前回に引き続き「診断」の際に必要になる模型分析についてお話ししたいと思います。
矯正歯科治療を始めた方はご存知の通り、精密検査にて歯やその周りのお口の中の型取りを行います。治療内容に応じて、ピンクの型取りの材料を使って型取りをしたり小型の機械を使用して型取りを行い、患者さんそれぞれのお口の中の模型が完成します。その歯の模型をどのように使って分析をしているのか、一部ご紹介したいと思います。

1⃣模型の観察

お口の中はとても複雑で、我々はミラーやライトを使ってお口の中を診察したとしてもよく見づらい部分が多々あります。お口の中の模型をいろいろな方向から観察することで患者さんのお口の中の特徴を詳しく観察することが出来ます。

★チェックポイント★
・生えている歯の状態、歯の数、歯の生え変わりの状態
・歯の形、歯のすり減りの状態とその位置
・歯の位置に問題がないか、どのように生えているか
・口蓋(上顎の中央にある骨)の形態
・小帯の付着状態
小帯について詳しくはこちら
歯ならびが悪くなる原因|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市の矯正歯科
・歯茎のやせ具合やその他歯周組織の状態
・上下の歯ならびと顎の骨の形態や対称性
・上下の歯の噛み合わせの状態
・オーバーバイトやオーバージェット
オーバーバイト:
歯の噛み合わせの深さを表します。上下の歯を噛み合わせた状態で上下の歯が重なるほど+の数値になり2-3mmほどが正常といわれています。逆に上下の歯を噛み合わせた時に上下の歯が重ならずに隙間が開いている場合は-の数値となります。
オーバージェット:
歯を噛み合わせた時の前後的な距離を表します。上下の歯を噛み合わせた状態で、上の前歯が出ている場合を+、下の前歯が出ている場合を-として表します。一般的には上の前歯が2-3mmほど前に出ており、上の前歯が前方に出すぎていると上顎前突(出っ歯)、下の前歯が前方に出すぎていると下顎前突(受け口)となります。
・臼歯関係
臼歯関係について詳しくはこちら
乳歯から永久歯の位置関係を予測~ターミナルプレーンとは?~|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科
・上下顎の前歯の正中にずれがあるか
など

2⃣模型計測法

お口の中の模型を使って以下のようないろいろな部分の計測を行って治療方針を立てるために使用します。得られた計測値を標準値と比較していきます。

①1つ1つの歯の幅

歯の模型を使って、歯の横幅のうち最大となる部分を定規のようなもので計測します。

②歯ならびの幅

1)歯列弓幅径 coronal arch width

左右第一小臼歯(前から数えて4番目の歯)の間の距離を測定します。

2)歯列弓長径 coronal arch length

左右第一大臼歯(前から数えて6番目の歯)どうしを結ぶ線と前歯(前から数えて1番目の歯)までの距離を測定します。

③歯が生えている顎の骨部分の幅

1)歯槽基底弓幅径 basal arch width

左右第一小臼歯の根っこが埋まっていると思われる歯肉部分の間の距離を測定します。

2)歯槽基底弓長径 basal arch length

左右第一大臼歯から前歯の歯肉最深部までの距離を測定します。

④トゥースサイズレイシオ tooth size ratio

歯の幅の総和を求めその比率を算出することで、上下顎の歯ならびの不調和を評価したり、矯正治療の最終段階での噛み合わせの状態を推測する際の参考にしたりします。

1)オーバーオールレイシオ(Overall Ratio

上顎と下顎の歯列全体の長さの比率を示します。歯列全体のスペースやバランスを評価するために用いられ、治療における全体的なアプローチを決定する上で役立ちます。

2)アンテリアレイシオ(Anterior Ratio

上顎および下顎の前歯部分の長さの比率を示します。前歯の配列と咬合の関係を診断するために使われます。

⑤アーチレングスディスクレパンシー(arch length discrepancy)

歯の大きさと歯がならぶための顎の骨の幅の大きさに不調和があると、歯ならびにガタガタや隙間が生じてしまいます。この不調和を表す指標としてアーチレングスディスクレパンシーを使います。アーチレングスディスクレパンシーは以下の引き算で表され、お口の模型より計測した値を用いて算出します。

アーチレングスディスクレパンシー=歯列弓周長(第一大臼歯から前歯を通って反対側の第一大臼歯までの曲線の距離) − 第二小臼歯から反対側の第二小臼歯までの歯の幅の総和

アーチレングスディスクレパンシーが
マイナスの場合→ガタガタの歯ならび(叢生)を表します。
プラスの場合→すきっ歯の歯ならび(空隙歯列)を表します。

さまざまな歯ならびについて詳しくはこちら
お悩み別(症状別)|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市の矯正歯科

いかがでしたでしょうか。歯の模型1つをとってもさまざまなデータが読み取れることが分かりますね😲精密検査の際の歯の型取りはとても重要なデータをとるために必要なことになります。精密検査が終わって診断にいたるまで、患者さん一人ひとりのお口の中の模型を拝見しながらより良い矯正歯科治療の方法を考えていきます💡
最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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