マウスピース型矯正装置治療
ずいぶん肌寒くなってまいりました。
心なしか月も大きく見えるような…中秋の名月っていつなんでしょうね?
クーラーを入れるか入れないか悩ましい時期ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
しま歯ならび矯正歯科の島です。
本日は、マウスピース型矯正装置を使った治療に関してご説明させて頂きます。
成人の矯正装置といえば!歯に一本一本に四角い粒々をつけて、ワイヤーをはめて行くマルチブラケット装置をどうにか簡単にできないのか?という着眼点からマウスピース型矯正装置の開発はスタートしています。
マルチブラケット装置は長年臨床で用いられており、ほぼ全ての症例に対応できる拡張性と十分な実績と信頼があり幅広く研究されている優秀な装置であり、細々と形を変えながら現在でも多くの先生に使われています。
しかし、固定式の装置ゆえに
①見た目の問題(どうしても何かついてるなという印象になる)。
②歯磨きがしにくい問題。
③装置と擦れて口内炎などが起きやすくなる問題を抱えています。
近年、光学式口腔内スキャナーの発達によって、マウスピース型矯正装置はお口の型取りも必要ない場合が多く非常にメリットの多い治療になります。
しかし、マウスピース型矯正装置の全てがマルチブラケット装置より優れているか?というとそういうわけでもありません。
マウスピース型矯正装置は、歯を上から覆ってマウスピースの型に歯を動かしていく、という特性上、歯を歯茎から引っ張り出す動き(挺出)や歯の捻れ(捻転)を治す動き、歯を前の方に動かして行く(近心移動)は苦手な動きになります。
こういったマウスピース型矯正装置では苦手な動きをマルチブラケット装置で補ってあげる治療を行う場合もあります。
場合によってはマルチブラケット装置で状況を整えてからマウスピース型矯正装置治療を行う場合もあります。
逆にマウスピース型矯正装置がすごく得意な動きもあります。
その際たる例が、歯を後ろの方に動かしていく(遠心傾斜・移動)でしょう。
マルチブラケット装置では歯を後ろに動かす場合は歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれるネジようなものを歯茎に植立する場合が多かったのですが、歯を後ろに動かすのが得意なマウスピース型矯正装置では必要ない場合も多いです。
原則的に上顎臼歯の遠心移動は4.0mm、下顎臼歯の遠心移動は最大2.0〜3.0mmまでを最大とし、CTなどで後ろにどれ位骨が残っているのかを確認しながら慎重に後ろに動かす量を見極めて理想的な臼歯の状態を作りあげていきます。
臼歯を歯茎の方向に押し込んでいく(圧下)動きも得意と一般的には言われています。
しかしこの動きに関しては、マルチブラケット装置でも難しいのはもちろんですが、マウスピース型矯正装置ですごく簡単にできるようになったかといわれると私は疑問を感じます。
今回はマウスピース型矯正装置についてご説明しましたが、どの手法においてもメリット・デメリットがありますし、どういった患者さんにも普遍的に適応される訳ではありませんので、患者さんに合わせた細かな話は無料相談の際にお口を拝見させていただいてからお話させて頂きます。
しま歯ならび矯正歯科ではいつでも無料相談にいらっしゃる患者さんをお待ちしております。
もしよろしければ一度いらっしゃって下さい。
しま歯ならび矯正歯科 島和弘
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