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医療コラム

セファロ分析ってなに?|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

セファロ分析ってなに?

こんにちは、しま歯ならび矯正歯科です🦷
だんだん寒くなってきました🍃今年は例年より暖かい日が多くて嬉しいですね😊
私は東北育ちなので、「寒いのは強いでしょ?」とよく言われるのですがそうではありません。寒いのは苦手で冬はヒートテックが欠かせません。ただ、こちらは雪がほとんど降らないので過ごしやすいなあと毎年思っています。実家の方では雪に備えて車のタイヤ交換をしたそうです⛄冬は手足が冷えるので、ゆっくりお風呂に入ってリラックスしたいところですね。
さて今回は、矯正治療における「セファロ分析」についてお話ししていきたいと思います。
矯正治療を検討している方も、精密検査が終わって診断をお待ちいただいている方も是非ご覧いただけると幸いです。

セファロ分析ってなに?

矯正治療を行うことが決まり、精密検査が終わったら次は「診断」へ進みます。「診断」を行う上で重要となってくるデータの1つとして、精密検査にて行う頭部エックス線規格写真撮影で得られるレントゲンデータがあります。そのデータを使用してどのようなことを分析しているのか、少し覗いてみましょう。

1⃣セファロ分析とは

頭部エックス線規格写真(セファログラム)は、エックス線発生部分と頭部、フィルムの方向と距離を一定に保って撮影します。このセファログラムを用いると頭部の定量的な評価をすることが可能であり、頭部エックス線規格写真分析(セファロ分析)といいます。セファロ分析は、矯正治療を行う上で中心となる分析です。

①撮影方向

側面:

頭部の側面から撮影する方法で分析に広く用いられます。顎顔面形態の前後的、垂直的な特徴を分析できます。

評価項目例

・骨格の特徴(上顎や下顎の大きさや位置、下顎骨の形態など)

・歯の特徴(前歯の傾斜、大臼歯の位置など) など

正面:

頭部の正面を後方から前方に向かって撮影する方法です。顎顔面形態の側方的、垂直的な特徴を分析できます。

評価項目例

・下顎骨のずれや非対称

・上下顎歯列の正中のずれ

・噛み合わせの水平的傾斜 など

ちなみに当院ではこちらの装置を使って撮影を行っております。

②計測点の一例

以下のような計測点をもとに、長さや角度などを測定し標準的な値と比較することで診断・治療計画立案を行います。たくさんの計測点があることが分かりますね。

ナジオン:前頭鼻骨縫合部の最前点

セラ:蝶形骨トルコ鞍の中心点

オルビターレ:眼窩骨縁の最下方点

ポリオン;外耳道上縁の最上方点

前鼻棘:前鼻棘の尖端点

後鼻棘:後鼻棘の尖端点

A点:前鼻棘と歯槽縁間の最深点

B点:下顎結合部の前縁と歯槽縁間の最深点

ポゴニオン:下顎骨オトガイ部の最前方点

メントン:下顎骨オトガイ部の最下方点

                参考文献:歯科矯正学第5版

2⃣ローアングル vs ハイアングル

下顎下縁平面角(FMA)は、セファログラムから求められる計測項目の1つです。
FMAは下顎の開大度合を示す計測項目で、標準的なFMAに比較して角度が小さいものをローアングル、角度が大きいものをハイアングルに分類します。イメージ的には、ハイアングルの方は顔の骨格が面長でエラがはっていない、ローアングルの方はエラがはっていて角ばった顔の方ともいえます。診断を受けた方は自分がどちらに分類されるかみてみましょう👀
※FMAは以下の部分の角度を示します。
              参考文献:矯正歯科臨床ガイドブック

ローアングルとハイアングルの特徴

①オーバーバイト

歯の噛み合わせの深さを表します。上下の歯を噛み合わせた状態で上下の歯が重なるほど+の数値になり2-3mmほどが正常といわれています。逆に上下の歯を噛み合わせた時に上下の歯が重ならずに隙間が開いている場合は-の数値となります。
ローアングル→オーバーバイトは大きい
ハイアングル→オーバーバイトは小さい

②矯正治療後の保定

ローアングル→過蓋咬合の場合、矯正治療後もオーバーバイトが増加しやすいため保定の難易度が高い。
ハイアングル→開咬の場合、矯正治療後再発するリスクが高く、保定の難易度が高い。

★過蓋咬合とは?

通常、噛み合わせると上の前歯が下の前歯に2-3mm被さっている状態ですが、過蓋咬合では噛み合わせが深いために上の歯によって下の歯の大部分が隠れてしまう状態のことをいいます。

★開咬とは?

開咬とは、奥歯が噛み合っていても上下の前歯が噛み合わず、しっかり噛んだ状態でも上下の前歯に隙間があいてしまう状態のことです。

過蓋咬合や開咬について詳しくはこちら
お悩み別(症状別)|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市の矯正歯科

③咬合力

上下の歯を噛み合わせた時の力を表します。
ローアングル→咬合力は大きい
ハイアングル→咬合力は小さい

④矯正治療後の補綴治療(被せものの治療)

ローアングル→咬合力が大きいため、歯がすり減ることが多く矯正治療後に補綴治療を行う場合は注意を要する
ハイアングル→咬合力が小さいため、補綴治療に関するトラブルは少ない

3⃣プロフィログラムってなに?

セファログラムから求めた12個の計測点を結んでできた多角形をプロフィログラムといいます。性別と年齢で分類されたプロフィログラムの標準値(下図では青線)と患者さんそれぞれのプロフィログラム(下図では赤線)を重ね合わせて比較することで、形態的特徴を認識し問題点を視覚的に把握することができます。

                参考文献:矯正歯科臨床ガイドブック

いかがでしたでしょうか。その他にもセファログラムから分かることはたくさんあります。今回お話ししたのはほんの一部ではありますが、このような分析データを用いて治療計画を立てていきます。精密検査を受けてから診断ができるまでしばらくお待ちいただくことになりますが、しっかりデータの分析を行っておりますので楽しみにお待ちいただけると幸いですm(__)m
最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

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