いつになる?子供の矯正の開始タイミング👆
皆様こんにちは🦷
しま歯ならび矯正歯科の歯科助手Gです🐻
今回は親御さんでも気にされている方が多い、お子様の矯正開始時期のタイミングについてお話していきます😊
是非最後までご覧くださいね♪
子供の矯正は何歳から開始できるのか?
— 成長に寄り添った最適なタイミングとは ―
第1章:はじめに — 子供の矯正、なぜ気になる?
近年、子供の歯ならびに関心を持つ親御さんが増えています。「うちの子、前歯が出てきたけど大丈夫?」、
「永久歯が生えそろう前から矯正って必要なの?」という声もよく聞かれます。
子供の矯正治療(小児矯正)は、早く始めればいいというものではありません。
一人ひとりの成長に応じた最適なタイミングがあります。
この記事では、「子供の矯正は何歳から始めるのが理想的なのか?」を中心に、矯正の種類やメリット・デメリット
注意点まで徹底的に解説していきます。
第2章:小児矯正とは?— 大人と何が違うの?
「矯正」と聞くと、金属のワイヤーで歯を動かすイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、小児矯正はその目的も手段も大人の矯正とは大きく異なります。
◆ 小児矯正の目的
小児矯正の目的は、歯ならびの「土台」を整えることです。具体的には、次のような点にアプローチします。
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顎の成長をコントロールする
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永久歯が正しく生えるためのスペースを確保する
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咬み合わせ(上下の歯の噛み方)の異常を早期に改善する
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習癖(指しゃぶり・舌癖・口呼吸など)による悪影響を減らす
このように、「歯をならべること」よりも「歯がならぶ環境を整えること」が小児矯正の本質です。
◆ 大人の矯正との違い
比較項目 | 小児矯正 | 大人の矯正 |
---|---|---|
対象年齢 | 主に6〜12歳(混合歯列期) | 永久歯列期(12歳以降〜成人) |
骨の柔軟性 | 成長中で柔らかい(コントロール可能) | 固定しており矯正力が必要 |
主な目的 | 成長の誘導、咬合の育成 | 歯列の美しさ・機能改善 |
治療期間 | 成長に合わせて数年かかることも | 約1年〜3年が一般的 |
抜歯のリスク | 比較的少ない(スペースを作れる) | 骨格やスペース次第で必要になる |
小児矯正は成長を味方につけられる点が最大の利点です。顎の骨が柔らかく、広がりやすいため、比較的負担が少ない装置で矯正が行える場合もあります。
◆ 小児矯正の装置の一例
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拡大床:上顎・下顎を横方向に広げる装置。ネジを回して少しずつ拡大する。
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マウスピース型装置:就寝時や日中の数時間だけ装着し、歯列や舌の位置を矯正。
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機能的矯正装置:顎の成長方向を整えるために使用。
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ヘッドギア、前方牽引装置:顎の成長を抑制する目的で使用されることもある。
装置は取り外し式のものも多く、日常生活への影響を最小限に抑えながら治療できる点が魅力です。
第3章:矯正を始める年齢の目安
「矯正って何歳からできるの?」という質問はとても多いですが、実際には“年齢”というよりも、“歯の生え変わりの段階”と“顎の成長の状態”が大きく関わってきます。
ここでは、成長ステージごとの矯正の必要性や考え方を整理していきます。
◆ 3〜6歳:乳歯列期(第0期)
この時期は、基本的には矯正治療を開始する段階ではありません。すべての歯が乳歯で構成されており、永久歯への生え変わりがまだ起きていない時期です。
この時期に注目すべきこと:
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指しゃぶり、舌を出す癖が長く続いていないか
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常に口を開けて呼吸していないか(口呼吸)
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明らかに咬み合わせがズレていないか(受け口・交叉咬合)
**受け口(下の前歯が上の前歯より前に出ている)**の場合は、3歳〜5歳での早期矯正が効果的なケースがあります。成長初期であれば、上顎の発達を促すことで自然な咬み合わせに導くことが可能です。
◆ 6〜9歳:混合歯列前期(第1期治療の開始時期)
この時期から「小児矯正」の適齢期に入ります。前歯が永久歯に生え変わる頃であり、歯並びや顎の大きさのアンバランスが顕在化しやすい時期でもあります。
よく見られる問題:
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出っ歯(上顎前突)
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受け口(下顎前突)
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歯のガタガタ(叢生)
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交叉咬合(左右にずれている咬み合わせ)
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開咬(前歯が噛み合わない)
このタイミングで矯正を始めると、顎の成長を調整しつつ歯列の拡大が可能です。大きな永久歯が正しい位置に生える「レール」を作ってあげるようなイメージです。
◆ 10〜12歳:混合歯列後期〜永久歯列直前(第1期の終盤)
永久歯への生え変わりがほぼ完了に近づく時期。このタイミングで軽度の不正咬合であれば第1期のみで改善が見込まれます。
ただし、スペース不足や顎のズレが強い場合は、第2期治療(本格矯正)への移行が必要です。
◆ 12歳以降:永久歯列期(第2期治療)
すべての永久歯が生えそろう時期。成人矯正と同じく、本格的に歯の位置を整える治療が可能になります。歯の移動には固定式のブラケットやワイヤー、もしくはマウスピース型矯正を使用します。
この時期から始める矯正の特徴:
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美しい歯ならびと咬み合わせを目指す
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抜歯が必要なケースもある
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見た目や機能を整える治療として重要
第4章:矯正が必要なサインとは?
子供が自分で「歯ならびが気になる」と訴えることはまれです。多くの場合、親の観察によって気づかれます。では、どのようなサインに気づけば良いのでしょうか?
◆ 見た目からわかるサイン
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前歯のすき間が大きい 永久歯が生えるスペースの準備段階としてすき間は自然なこともありますが、すき間が大きすぎる場合や、永久歯になっても隙間が残る場合は注意が必要です。
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前歯の重なり(叢生) 歯が生えるスペースが足りずに、重なってガタガタになっている状態。放置すると清掃がしにくくなり、虫歯や歯肉炎のリスクも増します。
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受け口・出っ歯 骨格的な異常を伴うことが多く、成長期のうちに修正したほうがよい場合がほとんどです。
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左右非対称な咬み合わせ(交叉咬合) 片方だけで噛む癖がついてしまい、顔の歪みにもつながる可能性があります。
◆ 習癖からわかるサイン
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指しゃぶりが5歳を過ぎても続いている 歯ならびや顎の成長に悪影響を与えるため、早めの対処が必要です。
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口呼吸が習慣化している 常に口を開けていると、歯列が狭くなりやすく、顔つきや姿勢にも影響することがあります。
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舌で歯を押す癖がある 歯が前に押し出され、開咬(上下の前歯が噛み合わない)や出っ歯の原因になります。
◆ 咬み合わせの異常がもたらす影響
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発音に支障が出る(サ行・タ行などが不明瞭になる)
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食べ物をうまく噛めず、消化に負担がかかる
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顎が疲れやすい、頭痛や肩こりにつながることもある
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自己肯定感の低下(見た目のコンプレックス)
第5章:第1期矯正のメリット・デメリット【拡大版】
第1期矯正とは?
第1期矯正は、おおよそ6〜10歳の「混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)」に行う矯正治療です。この時期は、顎の骨がまだ柔らかく、成長が盛んなため、歯のならびや骨格に対して介入しやすいのが特徴です。
【メリット】子供のうちに矯正を始める利点
1. 顎の成長を正しい方向へ誘導できる
小児矯正では、上顎と下顎の成長バランスを整えることができます。たとえば、下顎が前に出ている受け口のお子さんに対しては、上顎の成長を促す装置を使って、将来的な外科手術のリスクを減らせる可能性があります。その逆も然りです。
2. 将来の矯正治療が軽減または不要に
第1期で歯の土台を整えることで、第2期(12歳以降の本格矯正)にワイヤーをつける期間が短縮されたり、そもそも第2期が不要になるケースもあります。結果的に費用・時間・ストレスを軽減できる場合があります。
3. 抜歯の可能性を下げられる
顎の幅を広げることで、将来永久歯がならぶスペースを確保し、抜歯矯正のリスクを減らせるという点も大きなメリットです。
4. 発音や食事の質が向上することも
出っ歯や開咬(上下の歯が噛み合わない状態)は、サ行やタ行の発音が不明瞭になったり、食べ物をうまく噛みきれない原因になります。矯正によって咬合が整えば、発音・咀嚼・嚥下の質が向上します。
5. 精神的なコンプレックスを早期に解消できる
「前歯が出ている」「すきっ歯」などの見た目の問題は、からかいやいじめの原因にもなりえます。早期矯正で見た目が整うことで、自己肯定感の育成にも良い影響を与えることがあります。
【デメリット】小児矯正の注意点・課題
1. 治療期間が長期にわたる可能性がある
第1期矯正が終わっても、成長に合わせて第2期を行う必要がある場合があります。つまり、トータルで5年以上に渡る通院となることもあり、親子ともに根気が必要です。
2. 子供の協力が不可欠
矯正装置には「取り外し式(拡大装置など)」と「固定式(ワイヤー・ブラケットなど)」があります。特に取り外し式の装置は、毎日一定時間装着しなければ効果が出ません。親のサポートがあっても、子供のモチベーションが治療成果を左右します。
3. 効果が限定的なケースもある
骨格的な問題が非常に強い場合や、永久歯の生え方が予測困難な場合は、第1期だけでは問題が解決しきれないこともあります。このため、「第1期をやったのに結局2期もやるのか…」と不満に感じる保護者も少なくありません。
第6章:いつ・どこで相談するべきか?
矯正を始める最適なタイミングは、自己判断よりも専門家の診断が必要です。
相談のタイミング
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6歳前後(前歯が生え始めたら)
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乳歯が早く抜けた or なかなか抜けない
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かかりつけの小児歯科で「矯正を考えてもよいかもしれませんね」と言われた
相談先
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小児歯科(成長全体を見てくれる)
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矯正歯科(専門性が高い)
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総合歯科(両方の機能を持つところ)
第7章:費用の目安と保険適用のケース
費用感
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第1期矯正:30万〜60万円
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第2期矯正(全体矯正):70万〜100万円以上
保険適用のケース
日本では、以下のような特定の疾患に該当する場合、保険適用となる場合があります:
・唇顎口蓋裂
・骨格性の顎変形症
・顎の外科手術を伴う重度の不正咬合
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