乳歯の特徴
- 2024年6月20日
- 歯科知識
こんにちは、しま歯ならび矯正歯科です🌞
だんだん暑くなってきてスイカが食べたい季節になってきました🍉水分補給も忘れずに!
今回は乳歯の特徴についてお話ししていきたいと思います♪
乳歯の役割
乳歯は子どもの歯でどうせ生え変わるからそんなに重要ではないのでは…?とお考えの方も多いかと思いますが、実はとっても大事な役割を果たしているのです(o_o)
では実際、乳歯はどのように役立っているのか一緒に見ていきましょう📝
①全身の成長に影響している
歯は食べ物を噛み砕き、飲み込める状態にするための体の一部としてとても重要です。
もし、乳歯の段階で大きな虫歯がたくさんできてしまい上手く噛むことができなくなってしまうと、栄養がきちんととれずに全身の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。更に、噛む動作をする際には顎やその周りの組織を動かすため、それらの発達が上手く進まない可能性もあります。
②永久歯に生え変わるまでのさまざまな調整を行う
乳歯が健康な状態で存在することが、永久歯の成長や噛み合わせの獲得が正常に進むための基本条件になります。
③言葉の発達に関わる
言葉の発達は5歳ごろに完成するといわれています。乳歯はこの時期に生え、言葉を獲得していく際に重要な役割を果たしています。
小さい乳歯👶であっても、体の成長が進む上でさまざまな役割をしていることが分かりますね。
乳歯の数と呼び方
乳歯は上下に生えてくるのを合わせると合計で20本あります🦷前歯から奥歯に向かって、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯の5種類の歯があり、よーく見比べるとそれぞれ形が違っています。歯医者さんなどで歯科検診を受けると、アルファベットで歯の状態を記録しているなと気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、歯医者では乳歯は前歯から奥歯に向かってそれぞれA,B,C,D,Eと呼ばれます。個人差はありますが、生後6か月くらいから乳中切歯が生え始め、3歳頃には全ての乳歯が生えそろいます。
乳歯の色や大きさ
乳歯の色は白色または青白色です。よくご家族の方から「黄色い歯が生えてきたけど大丈夫かな」と質問を受けますが、後に生えてくる永久歯は通常、黄白色に見えますのでご安心ください 😊大きさに関しては、前歯は永久歯より乳歯の方が小さいですが、奥歯は永久歯より乳歯の方が大きい部位もあります。この大きさの違いは正常に永久歯に生え変わるために重要なことです。
リーウェイスペースとは
乳歯側方歯群(乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯)の幅の総和と永久歯側方歯群(犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯)の幅の総和の差をリーウェイスペースといい、上顎で約1mm、下顎で約3㎜と言われています。
つまり乳歯3本分の幅の方が永久歯3本分の幅よりも大きく、永久歯への生え変わりの時期に正常に永久歯がならぶように調整されているのです。驚きですよね😲
乳歯の虫歯
小さい乳歯でもしっかり歯磨きをしないと虫歯になってしまいます。では、乳歯にできる虫歯にはどのような特徴があるのか一緒に学んでいきましょう♪
乳歯の虫歯の特徴
・乳歯は虫歯になりやすく、一度虫歯になってしまうと進行しやすい。
乳歯は、歯表面の硬さが弱く、厚さも薄いことから虫歯になりやすいと言われています。
・乳歯は歯と歯の間の虫歯が発生しやすく、虫歯が神経まで広がりやすい。
乳歯の奥歯は、形態的にくびれが大きいため歯と歯茎の境目や歯と歯の間の清掃が難しくなります。また、乳歯は歯の大きさに対して神経の管が大きいです。このような事から虫歯が歯と歯の間に発生しやすく、神経まで到達しやすくなります。
子どもの虫歯と年齢
乳歯の虫歯には、年齢に応じて発生しやすい部分があります。お子さんの年齢に合わせて、それぞれ虫歯になりやすい部分を意識しながら歯磨きや仕上げ磨きをしてあげるとより効果的ですよ💡
2歳ごろまで:上顎の前歯の表面
2-3歳ごろまで:上顎の前歯の歯と歯の間
3歳前後:上下奥歯の噛む面
3歳6か月以降:上下奥歯の歯と歯の間
乳歯の生え始めは虫歯になかなかなりにくいですが、隣の歯が生えてきて歯と歯の間ができてくると磨き残しが増えやすく、虫歯にもなりやすくなります。さらに、奥歯が生えてくると歯の噛む面の溝にも汚れが溜まりやすくなるなるため、虫歯が増えやすい傾向にあります💀
虫歯になりやすい乳歯
✓上顎乳中切歯
上顎の歯で一番始めに生えてくる乳歯です。
✓下顎第一・第二乳臼歯
下顎の乳歯の中で奥歯にあたります。
乳歯が虫歯になった時の影響
乳歯が虫歯になってしまうと、以下のようなことを引き起こす場合があります。まずは虫歯にならないように予防することが一番大事ですが、もし虫歯になってしまったら早めに歯科医院を受診しましょう🏥
・歯に痛みが出る
一番出やすい症状で、冷たいものがしみたり、虫歯が進行すると温かいものがしみたりすることもあります。痛みが原因で集中力が低下したり精神が不安定になったりする場合もあります。
・永久歯への影響
乳歯に虫歯があると、お口の中に虫歯ができやすい環境を作ってしまいます。その環境の中に未成熟な永久歯が生えてくると、永久歯まで虫歯になりやすくなってしまいます。さらに乳歯の虫歯が進行して乳歯の根っこまで炎症が起こると、後から生えてくる永久歯の形成が阻害されてしまうことがあります(Turner歯)。
・咀嚼機能への影響
虫歯が原因で噛むことが難しくなると、偏食や少食の原因となり咀嚼運動や食習慣にも影響を与えてしまうことがあります。発達段階にある乳幼児期に虫歯による咀嚼機能の低下が起こると、適切な機能の獲得がなされず、よく噛まずに丸飲みしてしまうなど異常が生じてしまうこともあります。
・歯ならびや噛み合わせへの影響
乳歯の虫歯が大きく歯が大きくかけてしまったり抜けてしまったりすると、隣に生えてきた乳歯や永久歯が倒れてきてしまうことで歯ならびが崩れてしまう原因となります。また、噛み合わせが深くなる原因ともなります。
・発音や口まわりの癖の誘発
虫歯により通常より早く乳歯を失ってしまうと、発音障害の原因となったり、なくなった歯の隙間に舌を出してしまう癖などを誘発してしまったりする場合があります。
・口の中の粘膜を傷つける可能性がある
大きい虫歯のために歯が大きくかけて歯に尖った部分ができてしまうと、その周りにある舌や頬っぺたといった粘膜が傷ついてしまうことがあります。
乳歯がとても大切な役割を持っていることがお分かりいただけたでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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