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医療コラム

フッ素(フッ化物)ってなに?|【公式】しま歯ならび矯正歯科|堺市西区鳳駅の矯正歯科

フッ素(フッ化物)ってなに?

こんにちは、しま歯ならび矯正歯科です🦷
だんだん暑くなってアイスが食べたくなる季節になってきましたね🍨皆さんはどんなタイプのアイスが好きですか?最近はソフトクリームにはまっているので、もしおススメのものがあったら是非教えていただきたいです!でも、甘いものを食べると虫歯にならないか心配になりますよね💦
というわけで今回は虫歯予防に効果的なフッ素(フッ化物)についてお話ししていこうと思います。

フッ素(フッ化物)ってなに?

フッ素(F)は、酸素や炭素などと同様に自然界に広く分布している天然元素の1つです。フッ素はとても反応性が高い元素のため、基本的には単体で存在することはなく、他の元素と結合してフッ化物として存在しています。実は、フッ化物は私たちが毎日摂取している飲食物にも含まれているのです。どういったものに含まれているのか一緒に見ていきましょう。

食品や自然環境に存在するフッ化物の例※

緑茶🍵 0.3-1.3
牛乳🥛 0.04-0.06
みかん🍊 0.05
えび🦐 0.6
海藻 9.1

※数値はフッ化物濃度(ppm)を表しています
参考文献:新予防歯科学 第4版

いろいろな食べ物にフッ化物が含まれていることが分かりましたね😲
ではこのフッ化物、虫歯予防のためにどのような役割をしているのか、以下でご説明していきます!!

虫歯予防としてのフッ化物の役割

フッ化物には主に以下の3つのメカニズムにより虫歯を防ぐ効果があることが分かっています。

1⃣再石灰化の促進

通常、お口の中はおおよそ中性(pH7.0)に保たれています。しかし、飲食などによって糖が歯の表面まで届くと、細菌が糖を代謝して酸を産生し、周囲の環境が酸性に傾いてしまいます。この状態が進行すると、歯の表面からカルシウムなどのミネラルが溶け出してしまいます(脱灰)。この脱灰の段階では、歯の表面が白く濁ったような色に変化がみられます。歯に穴は開いていないのですが、本格的な虫歯に進行しやすい状態で、初期虫歯といわれる状態になります。
しかし一方で、お口の中に存在する唾液の働きによって酸が中和され元の状態に戻っていくと、溶け出していたカルシウムなどのミネラルが歯に戻っていきます(再石灰化)。
このように、歯の表面では脱灰と再石灰化が繰り返されているのですが、脱灰している時間が長くなると虫歯が出来てしまいます。
ここでフッ化物が存在すると、再石灰化が促進され歯が脱灰している時間を短くすることが出来るため、虫歯予防につながります。

2⃣歯質の強化

歯の表面はハイドロキシアパタイトという結晶で出来ています。この結晶は酸に対して弱く壊れやすいのですが、フッ化物が存在するとこの結晶に吸着することで、酸に安定した結晶へ変化させることが出来ます。このため、歯の表面が強くなり、虫歯になりにくくなります。

3⃣虫歯菌の活動抑制

フッ化物は、虫歯菌が糖を使って酸を産生する反応を阻害したり、虫歯菌が酸を排泄する働きを阻害したりします。このことで虫歯菌の活動を抑制し、虫歯予防に役立っています。

フッ化物の応用例

1⃣フッ化物配合歯磨剤の使用

①歯磨きを行う際に、歯ブラシにフッ化物配合の歯磨き粉を適量つけて歯磨きを行います。お子さんの仕上げ磨きを行う場合には、から磨きをした後で仕上げ磨きの際にフッ化物配合の歯磨き粉を使用してください。

★歯ブラシにつける歯磨き粉の目安※
2歳以下→3mm程度(歯ブラシにすりつける程度)
6歳未満→5mm程度(エンドウ豆大)
6-14歳→1cm程度
15歳以上→2cm程度

★歯磨き粉に配合されているフッ化物の例※
・フッ化ナトリウム
・モノフルオロリン酸ナトリウム
・フッ化第一スズ
それぞれのフッ化物の性質、使用感、研磨剤との相性などを総合的に考えて製品が作られています。
※参考文献
カリエスブック 第1版

②歯磨き後のうがいは1‐2回程度で行いましょう。
フッ化物はお口の中に残り続けることで虫歯予防効果を発揮します。したがって歯磨き後のうがいは軽く1‐2回ゆすぐ程度として、歯磨き粉に含まれるフッ化物を完全に洗い流さずにお口の中に留めるようにしましょう♪

2⃣フッ化物歯面塗布

歯科医院にて、比較的高濃度のフッ化物製剤を歯の表面に塗布します。生えたての永久歯など虫歯になりやすい歯に行うのも効果的です。

萌出後成熟:

生えたての歯の表面は、まだ結晶構造が未熟なため虫歯になりやすくなっています。しかし、お口の中で唾液と接触することで徐々に結晶が成熟し、虫歯に対して強くなっていきます。その理由として、歯の表面へフッ素イオンが取り込まれるなどして結晶が安定化するためと言われています。

 

★フッ化物歯面塗布の流れ

  • 歯の表面の汚れを清掃します。
  • 唾液が付着しないように、歯の表面を乾燥させます。
  • ジェル状の薬液を歯の表面へ塗布していきます。
  • 余分な薬液を除去します。

※薬液の塗布後は30分間ご飲食を控えるようお願いいたします。

フッ素(フッ化物)についてお分かりいただけたでしょうか?
ただ、フッ化物を使用していたとしても虫歯を完全に予防できるというわけではありません。基本的には毎日歯磨きをすることで歯の表面の汚れを除去し、虫歯菌が住みつかないような環境を維持することが必要です👍矯正治療中は装置がお口の中に入るので、毎日の丁寧な歯磨きが重要になります。特に固定式の矯正装置がついている方は、細かい部分まで磨き残しがないように歯磨きをしましょう。狭くて歯ブラシが入りづらい部分については、ワンタフトブラシというブラシ部分が小さい歯ブラシを使用するのも効果的です。ご希望があれば当院でも販売しておりますのでそれぞれの装置に合った歯磨きの仕方については、装置のセットの際に当院にてご説明させていただきます。ご不明点があればいつでもご相談ください😊虫歯にならずに矯正治療が無事終えられるよう、我々もベストを尽くしたいと思いますので皆さんも毎日の歯磨きを頑張っていきましょう🚩
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

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