印象取得のその後
こんにちは!しま歯ならび矯正歯科、歯科助手のGです。
前回、印象取得の件について詳しくお話させていただきました!しんどい思いをして取ったはいいもののその後、あの歯型はどう使っているのか疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
今回は印象取得のその後についてお話していきます!よければ最後までお付き合いください🎶
印象をとって患者さまが帰られたあとにする作業としてまずは「石膏」を流すことです。石膏と聞いて「取った歯型を石にしてしまうの?!」と驚く方も多いのでは?
その通りです!石にしてしまいます(笑) 石膏を流し固めることで綺麗な歯の模型を作ることができます!
模型が完成したらアルジネート印象材はトレーから外してしまいます。歯の模型を作るために患者さまには辛い印象取りを頑張っていただいていました。まさか石の模型を作るとは、私も最初は驚きました!
一口に石膏といっても種類があります。続いては石膏の種類について説明していきます!
歯科用の石膏は①普通石膏②硬石膏③超硬石膏の3種類があります!この3種類の違いはその石膏を使ってできる模型の硬さと精密さです。
名の通り、超硬石膏はこの3種類のなかで一番硬く、精密な模型を作ることができます。主に銀歯などの作成用模型に使われます。
硬石膏は普通石膏より硬く精密さもあります。矯正ではこの硬石膏を用いて模型を作っています。
普通石膏は3種類の中に比べたら一番柔らかく精密さも少し落ちます。なので、対合歯などの精密さをあまり問わない模型を作る際に用います。
このように、用途によって石膏の種類をうまく使い分けているのです!(^▽^)/
さて、流す石膏の種類が分かったところでいよいよ型に石膏を流していきます!!
~石膏を流す際に必要な道具の準備物~
①ラバーボール・・・柔らかく自由に形を曲げられるボール
②バイブレーター・・・気泡をつぶしたり、石膏を流れやすくするための必需品
③水
④硬石膏
⑤スパチュラ・・・水と石膏を混ぜるもの
以上5点を準備
~石膏の流し方~
①水と石膏をラバーボールにいれ、スパチュラで混ぜる
※この時水の量をしっかり測っていれること
※石膏は足らなくならないように多めに使用する
②バイブレーターのスイッチをいれラバーボールに振動をあてる。(気泡抜く)
またスパチュラをうまく使いラバーボールの側面に石膏を押し付けて気泡をつぶしていく
③ある程度気泡が潰せたら印象トレー(歯型)を少し水で湿らしてバイブレーターに当て石膏を少しずつ流していく
気泡が出てきたらその都度短針等を使ってつぶすこと
※この時いろんな所から石膏を流すのではなく一か所決めた場所から流すと気泡が入りにくいです
④全歯に石膏を薄く流せたら次は多めに石膏を流していく(バイブレーターも用いて)
⑤ある程度石膏を流したら最後は印象トレー盛り盛りに石膏を流す
※印象トレーの3倍ぐらいの高さぐらいまで盛る
⑥固まるまで放置(約1時間)
固まったらトレーから外して終了☆
石膏を流すだけと思われがちですが実はめちゃくちゃ難しい作業なんです!!
模型に気泡が少しでも入ってしまうと気泡の部分は割れてしまうためその模型はもう使えなくなってしまいます(´;ω;`)
「じゃあまた歯型に石膏を流せばいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかとおもいますが、一度石膏を流した歯型はもう使えないんです(´;ω;`)
つまり、歯型をとる作業からやり直しになります(*_*)
そうならないようスタッフ一同全力で石膏を流しております!🔥
いかがだったでしょうか、今回は印象取得のその後についてお話しさせていただきました!知らない方がほとんどだったのではないでしょうか?
これからも歯科医院の裏側を少しずつお話しさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回はここまでです👋最後までお付き合いいただきありがとうございました。